iQOSブーム、ついに映画界にも!? 小道具として使った監督に聞いた
2016年が終わろうとしている。今年もいろいろな映画を観たが、取材した作品の中でどうしても引っ掛かるシーンがあった。女優・山谷花純(20)の初主演映画『シンデレラゲーム』でのワンシーン。俳優・駿河太郎(38)演じるタキモトが手にしていたのは、今年のヒット商品・iQOSだった。
アイドルたちがトップの座を賭けて残酷な争いを繰り広げる「負ければ死」のカードバトル。孤島で目覚めたアイドルたちに「アイドル業界から捨てられたクソゴミアイドルのみなさん、おめでとうございます! あなたたちにはこれからシンデレラゲームに参加していただきます!」と甲高い声で告げるのが、ホスト役を務めるタキモトである。
殺し合いを喜々として先導する狂気的な役柄だが、ふと一息つくシーンで手にしていたのが加熱式電子タバコ「iQOS」。月刊誌『日経トレンディ』が発表した「2016年ヒット商品ベスト30」で3位にランクインするなど、今年話題になった商品だ。
タバコ……いや、葉巻でもしっくりくる強烈なキャラクターなのに、なぜiQOS? 監督の加納隼氏に質問をぶつけてみたところ、以下の回答が返って来た。
「もともと、タキモトは上層部からこき使われるおじさんの設定だったのですが駿河さんとの話し合いで、ゲームを楽しむ狂気じみたキャラクターにしようという事にしました。この設定は、エンタメ業界のプロデューサーなら多かれ少なかれ持っている感覚だと思い(あくまでイメージです)私の周りの人を参考にキャラクターを想像しました。新しいもの好きで意識が高い業界人。そんなイメージをタキモトのプライベートな部分で表現したいと思い、iQOSをとりいれました」
映画の喫煙シーンが議論される昨今である。何か深刻な裏事情があるに違いない……と身構えていたわけだが、理由は「キャラクターの設定」。よくよく考えてみれば当たり前の結論に達したわけだが、「映像作品の小道具として活用されるほど一般的になりつつある」というのは紛れもない事実。今後は映画やドラマで見る機会が増えるかもしれない。
ちなみに、販売元のフィリップモリスは本作への出資・出稿などは一切していないという。
(C)2016「シンデレラゲーム」製作委員会
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