GENERATIONS、新アルバムで初めて全員でレコーディング 白濱亜嵐「死ぬほど楽しかった」
●パフォーマー全員でガヤも収録「みんなで作っていった」
昨年11月21日にデビュー10周年を迎えたダンス&ボーカルグループ・GENERATIONSが、3月8日に7枚目のオリジナルアルバム『X』(テン)をリリース。10周年イヤー初のアルバムとなる同作への思いや制作の裏話を、リーダーの白濱亜嵐をはじめ、数原龍友、中務裕太に話を聞いた。
アルバムタイトル「X」は、10周年の10という意味だけではなく、これまでの活動を“点”に置き換え線でつないだときに、さまざまな事柄が自分たちの周りで交わっていると気付きタイトルとして採用したという。同作は、新曲6曲を含む全14曲を収録。白濱が作詞作曲を担当した「NOW or NEVER」、数原が作詞を手掛けた「Fiction」と「X ~未来への手紙~」も収録されている。
――リード曲の「ワンダーラスト」の魅力をお聞かせください。
白濱:この曲は、みんなでデモ視聴会をしてどの曲がよかったか匿名で投票したときに一番票が多かった曲で、メンバーにも刺さっている感じがありましたし、僕も全部のデモを聴いた中でこれしかないなと思いました。
――どの部分が刺さりましたか?
白濱:すごく明るくてポジティブですし、鬱屈とした時代に一つの光を射せるような楽曲だなと。
リード曲これじゃなかったらほかに何があるんだろうかと思いました。
中務:僕もデモの中で一番グッとくるものがあったので、この曲がリード曲になってよかったです。
――「ワンダーラスト」の制作において印象に残っていることは?
白濱:イントロ問題!
数原:もともと曲の頭にもう1フレーズあったのですが、それがないほうがいいなと思ったんです。イントロがないバージョンのほうが自分の中でライブのイメージが湧いて、盛り上がるなと思って。(片寄)涼太はイントロは絶対あったほうがいいという感じでしたが、イントロがないバージョンも作ってもらったら、みんなもそのほうがいいということになってイントロなしになりました。
――片寄さんも納得されていましたか?
数原:納得してくれたと思います。
白濱:僕もイントロなしを聴いたときに面白いなと思いましたし、カラオケで空気を変えたいときに一変できる曲になるなと思いました。――ほかに今回のアルバムの制作で印象に残っていることがありましたら教えてください。
白濱:「PICTURE PERFECT」は、裕太くんと(小森)隼もレコーディングブースに入って、龍友くんのボーカルディレクションを受けながら初めて全員でレコーディングしたんですけど、あの瞬間が僕は死ぬほど楽しかったです(笑)
中務:歌うのは難しかったです。「好きな様に play Like this」という、たったワンフレーズでけっこう時間がかかったので、ボーカルはほんま大変やなと思いました。
――数原さんからはどんなディレクションを?
中務:行き切ったバージョンと抑えたバージョンの2つを龍友くんがディレクションしてくれました。最初は行き切ったバージョンでやっていたんですけど、流れで聴いたときに僕のところだけ様子おかしい感じになっていたので、抑えたバージョンで録り直しました。
数原:通して聴いたら、1人だけ「お前大丈夫か!?」という感じになっていたので、ちょっと抑えようかって(笑)。そういうやりとりも楽しかったです。
数原:2サビ前は、セルフィーを使って写真を撮るときの「早く早く!」というような声をパフォーマーのみんなに入れてもらって、それもやりながら思いついたアイデアで、みんなで作っていった感じでした。
白濱:面白かったですね。
ガヤが入ることによって、いつ聴いてもその瞬間の記憶を思い出すと思うので、40年後くらいに聴いたら相当感動するだろうなと。あの瞬間を思い出せる曲になると思います。
●新アルバムでの白濱・数原・中務それぞれの挑戦とは?
――この作品でご自身にとって挑戦だったことを教えてください。
数原:(佐野)玲於と2人で歌った「Fiction」は挑戦でした。最近はグループの中でもパフォーマーが歌う機会が増えていますが、(関口)メンディーくんと僕が声を合わせることが多いので、玲於とも一緒にやってみたいなと。はきはきしたオシャレなラップが彼は得意ですが、こういうセクシーで大人っぽいのを歌ったらどうなるんだろうと気になっていて、玲於の新しい一面を引き出したいという思いがありました。
――今までとは違う佐野さんの歌声を引き出して、いかがでしたか?
数原:聴いたことのない玲於の歌声で、めっちゃいいなと思いました。玲於の新しい魅力に自分も気づけましたし、聴いてくださる方たちも喜んでくれると思います。
――中務さんはやはり、歌ったことが挑戦でしたか?
中務:そうですね。歌で参加した「PICTURE PERFECT」をライブで披露するとなったら、踊って、自分のパートが来たら歌わないといけないので、忘れてしまいそうだなと心配です。けっこう細かいガヤも言っているので、そのガヤもライブで忘れてしまいそうで怖いです(笑)。でも、新しい自分に出会うことができてよかったです。
――白濱さんはいかがでしょうか?
白濱:「NOW or NEVER」の作詞作曲をしたとき、ギターを買って半年くらいだったんですけど、ギターで曲を作ってみようと思って、頑張って練習してギターで作りました。デモは最終的にはプロのギタリストの方に弾いてもらいましたが、その前の段階は自分でギターを弾きました。今まで曲を作るときはパソコン1台で打ち込みでギターもやっていましたが、ギターは生のほうがいいなと思ったので
――今後も曲作りはギターで?
白濱:ギターで作ったらめちゃくちゃ時間がかかって、パソコンで作ったほうが楽だとわかったので、またパソコンに戻すかもしれません(笑)
■GENERATIONS
2012年11月21日、1stシングル「BRAVE IT OUT」でデビュー。2015年・2017年にはワールドツアー、2018年には初のドームツアーを実施。
2019年にはグループとして初の全国5大ドームツアー“少年クロニクル”を開催し、46万人を動員した。同年の年末には、『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たし、3年連続出場。2022年11月21日にデビュー10周年を迎え、12月3日・4日にはABEMA『GENERATIONS 24時間テレビ 24時間いろんなライブできるかなぁ?』に挑戦した。2023年3月8日に、10周年イヤー初となるオリジナルアルバム『X』をリリースし、3月25日より「GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR GENERATIONS LIVE TOUR 2023 “THE BEST”」を開催する。