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手越祐也、歌手として成長実感「人生で今、歌っていて一番楽しい」 テレビへの思いも語る

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手越祐也、歌手として成長実感「人生で今、歌っていて一番楽しい」 テレビへの思いも語る

●久々の歓声に感動「幸せなことだと改めて感じた」
2020年6月にジャニーズ事務所から独立し、2021年7月にソロアーティストとしてデビューした手越祐也。昨年は1月から初の全国ツアー「NEW FRONTIER」、さらに10月から再び全国ツアー「Music Connect」を開催するなど、「人生で一番音楽と向き合った年」になり、成長も実感できたという。手越にインタビューし、2022年を振り返るとともに、今後の目標について語ってもらい、さらにサッカー番組やバラエティ番組への思いも聞いた。

ミニアルバム『Music Connect』を引っ提げ開催した2度目の全国ツアー「Music Connect」。途中から観客の声出しが解禁となり、久しぶりの歓声にとても喜びを感じたという。

「黄色い声援やMCのときの反応を久しぶりに聞くことができ、昔は当たり前だと思っていたものがすごくありがたく幸せなことだと改めて感じました。ソロになってから初めてだったので、思い出深いツアーになりました」

そして、「声出しがOKになって1発目の福岡公演の『Ready Steady』という曲での大合唱は、僕もそうだし、バンドメンバーもうるうるしていて、終わった後にみんなで『最高だったね!』って話しました」と振り返った。

ツアーが始まる前は今回も声出しができないツアーになると想定していたため、「OVER YOU」のコーラス部分の歌声を事前にファンから募集してライブで流すという企画も実施した。
「演出としてすごくよかったなと。声出しできない状況で大合唱を演出でき、さらにツアー中に実際の声でできるようになったというのが、物語としても美しく、すごく気に入っています」

同ツアーでは、歌うことに特化。バンドをバックにこだわり抜いた歌を届け、観客を魅了した。手越は、歌って踊った前回のツアーも、歌うことに特化した今回のツアーも、どちらもやりがいを感じている。

「それぞれ良さがあるのでどっちがいいとは言えません。踊りながら歌うのも楽しいですが、踊りなしで歌うほうが歌のクオリティは絶対に高い。別競技だと思います。アーティスト手越祐也の武器は両方ができることかなと思います」

そして、ツアーを経て、表現力や歌唱力が鍛えられたと成長を実感。
「僕は17~8年グループに在籍していましたが、グループのボーカルとソロとでは必要な能力が全く違います。2022年は1年に2回、春は踊りながら歌うツアーを、秋からは歌に集中したツアーを行い、2年前と比べると間違いなく表現力の幅は広がっていると思うし、声量や声域など一つ一つの能力値も上がっていると思います」

また、「この年齢になって、20年戦士になっても、歌や音楽の部分は成長できるんだなと感じました」と言い、「人生で今、歌っていて一番楽しい」と充実感たっぷり。「スポーツでもそうですが、成長しているときってすごく楽しい。20年やっていてもまだまだ伸びしろがあると思うとよりモチベーションにもなります」と語った。

「歌っているときが一番幸せ」だと言う手越。「ソロだと全スタッフが僕のために照明や映像を考えてくれるし、ファンの子も全員手越祐也を見に来てくれる。全員の注目と気持ちが僕に向いているのはとてもうれしいですし、それだけ責任感も生じますが、ハードルが高ければ高いほど燃える性格なので幸せです」とソロならではのやりがいも感じている。

●「一年中歌っていた」2022年をさらに上回る音楽活動を
「Music Connect」ツアーのファイナル公演の模様がBlu-ray&DVDに(3月15日発売)。
マネージャーが撮影したバックステージやオフショット映像も収録されており、手越がどのようにライブを作り上げてきたのか知ることができる。

「僕自身、好きなバンドやアーティストのツアーの裏側を見るのが大好きで、どういう風に音楽やライブと向き合っているのか知りたいんです。アイドルは裏側を見せる必要はないという考えもありますが、今の僕は、嘘偽りのない本当の人間性や仕事っぷりを好きになってついていきてくれている人がほとんどだと思うので、どういう風に一個一個のライブを大切にしているか共有したいという思いがあります」

そして、いろいろなフェスなどに出演する中で減ってきているものの、元アイドルということで「音楽を真剣にやってないんだろう」と言われることもあるという手越。「裏側を見てもらうことで、ちゃんと音楽と向き合っているとわかってもらえると思うし、ステージの意味や重みも伝わると思う」と話した。

全国ツアーを2回開催した2022年。手越は「今までで一番、音楽活動をした年でした」ときっぱり言う。「ツアーのほかにも、『スペプラ手越FES』というフェスを開催したり、いろんなフェスにも出演し、ナオト・インティライミなど昔からの仲いいアーティストと歌ったり。ソロになってからの活動を見てNovelbrightが対バンしましょうとオファーしてくれたり、レコーディングも含めて一年中歌っていました」

さらに、「歌以外の活動も、被災地に行ったりボランティアしたり、日本ハムに呼んでもらって札幌ドームで“きつねダンス”を踊ったり、昔から大好きな競馬の番組に呼んでもらったり、事務所所属時代には考えられないくらいの活動をさせてもらいました」と続け、「2022年につながってきたものが2023年に花開こうとしていて、2023年はすごくいい年になると感じています」と自信をのぞかせる。


そして、「まだまだ出たいフェスもあるし、コラボしたい人や見たい景色もたくさんあるし、夢を挙げていったらきりがないですが、1年でそれをいかに叶えられるかが勝負」と意気込み、「今年は2022年以上に音楽活動をしていると思います」と語った。

4月5日には2ndアルバム『CHECKMATE』をリリースし、同アルバムを引っ提げ、4月12日から全国ツアーを開催することがすでに決まっている。『CHECKMATE』というタイトルは、勝ちを確信できる楽曲ができたという本人の思いからつけられ、それほどの自信作になっているという。

「『NEW FRONTIER』とも『Music Connect』とも違う見せ方で、また違う種類の音楽を出していこうと思っています。いい曲たちが出そろっています」

音楽活動にさらに力を注いていった先には、東京ドームや国立競技場でライブすることを目標に掲げている。

「今まではファンの子が見せてくれた景色。これからは僕の人間性や実力のみで勝負しないといけませんが、今度は僕がファンの子に素晴らしい景色を見せて恩返しできたら。そういう目標があるのはすごく刺激になるし、毎日の努力が苦ではなくなる。
35歳になりましたが、まだめちゃくちゃメラメラしています(笑)」と心を燃やし、いつ頃に叶えたいか尋ねると「2、3年以内。目標を決めるのは大事なので」と答えた。

●日本の音楽を海外に届けたいタイのフェスにも参戦
昨年10月にはタイで行われたフェスに出演し、タイの番組にも出演。それもとてもいい経験になったという。「すごく楽しかったです。4泊したのですが、テレビ局の雰囲気や会場の雰囲気、現地のスタッフの雰囲気……いまだに鮮明に残っています。タイはロケなどで20回くらい行ったことがありましたが、音楽で行くのは今回が初めてでした。『イッテQ』(『世界の果てまでイッテQ!』)で行ったときは、タイの空港に着いてファンがいるなんてことはなかったですが、今回は待ってくれているファンがいて、タイでは初体験でした」

タイのフェスでは、音楽が流れなかったり、同じ曲が2回流れたり、ハプニングもあったというが、「自分のツアーのスタッフがいかに優秀なのか改めて気づけるし、感謝できます」と笑い、「今まで何度も訪れたタイですが、歌い手として行くと全然違う景色でした」と振り返った。


自身のYouTubeチャンネルで、タイ散歩の動画も公開しているが、『イッテQ』以来の海外ロケで久しぶりのバラエティ感を楽しんだという。

「『イッテQ』は僕の人生を変えてくれた番組。よく行っていたタイにカメラを回しながら行くというのは楽しかったです」

日本の音楽を海外に届けていきたいという思いも高まったという。

「ライブをやっていて『台湾から来ました』『インドネシアから来ました』といううちわを持っている子がいたり、SNSでも海外の人からたくさんメッセージをもらうので、そういう人が1人でもいるなら現地に行って歌唱してあげたいという思いがあります」

また、「今、日本の音楽シーンを見ていて韓国に押されっぱなしだなと感じている」と言い、「ワールドカップの開会式でBTSのメンバーが歌うのはすごいなと。まだ自分は微力ですが、実際に海外に行って、歌やダンスなどの実力を、ルックスも含めて見てもらって、僕を入り口に日本のアーティストを見てもらえたらいいと思うし、日本の音楽のためにできることがあればやっていきたい」

特に行きたい国を尋ねると、「台湾に行きたい。音楽イベントで何回も行ったことがあるし、台北アリーナでライブをやったこともあるので」と答え、続けて「韓国に行きたい」と話した。

「韓国のアーティスト・アイドルは日本と比べてはるかにレベルが高く、みんな歌も踊りもうまいので、刺激を受けに行きたい。日本でアイドルをやってきて『歌うまい』と言ってもらってきましたが、韓国に行ったらそんなのザラにいます。
僕は自分よりうまい選手とサッカーして吸収したい派なので、なぜビルボード1位をとれるのか自分の目で見て感じたいです」
●サッカーと『イッテQ』への思い「恩返しがしたい」
手越は大のサッカー好きでもあり、長年サッカー番組でキャスターを務めてきた。カタール・ワールドカップの際には、YouTubeチャンネル『徹底討論ch』のサッカー番組でMCを務め、サッカーに関する仕事に改めて喜びを感じたという。

「僕は4歳から30年以上サッカーをやっていて、今でも蹴っているし、移動しながらずっとサッカーを見ている。僕がサッカー番組に関わり始めた頃は『サッカー知らないくせにサッカーに来るなよ』と言われましたが、本物だとわかってくれてウェルカムしてくれるようになりましたし、『徹底討論ch』もガチのサッカーファンの方が喜んでくれてうれしかったです」

そして、「サッカーには永遠に恩返ししたい」と熱い思いも語る。

「僕が健康で体調を崩さないのはサッカーのおかげ。体の強さだけではなく、負けず嫌いなところも、やるなら絶対エースになりたいと思うところもサッカーのおかげだと思っているので、こういった番組を通して少しでも恩返しできたらいいなと思います」

また、「昔から仲いいマッキー(槙野智章)が現役を引退して『手越一緒にやろうよ』と言ってくれている」と明かし、一緒にサッカー界を盛り上げていきたいと話した。

「日本代表の試合すら地上波で放送しなくなってきていて、サッカー界もみんな危機感を持っている。同い年の内田篤人、槙野が、現役のときにはできなかった活動をしていますが、サッカーを愛している人が集まってブランディングし直せば、Jリーグが開幕した頃の熱気は取り戻せると思うので、貢献できることがあれば貢献したいと思います」

YouTubeでバラエティのような企画やサッカー番組などができる時代だが、地上波のバラエティ番組やサッカー番組に出演したいという思いはあるのだろうか。手越は「あるといえばあるし、ないといえばない」と答えた。

「若い人たちの中には家にテレビがない人も多く、テレビで何をやっているかさえも知らない現状。僕も今は全くテレビをつけないですけど、テレビ業界にたくさんお世話になってきたので、テレビに戻りたいというのではなく、助けたいという思いがあります」と語った。

さらに、『イッテQ』で何度も一緒にロケを行ってきた宮川大輔は「戦友であり、大好きな兄さん」だと言い、「大好きな宮川大輔さんとYouTubeなどでコラボしない理由は、大輔さんと次にもし一緒に番組をやるときは『イッテQ』と決めているので、中途半端にYouTubeで『イッテQ』っぽい企画はやりたくない」との思いを告白。今も『イッテQ』ファミリーのグループLINEに入っていることも明かし、それぞれの誕生日のときなど「にぎやかですよ」と笑った。

そして、「『イッテQ』に僕がいたほうが『楽しい』『見たい』と言ってくれる視聴者がいるなら、僕は別の活動で十分マネタイズできているのでギャラ0円で出ます。番組に対して恩返ししたいという思いがあるので」と述べ、「僕がお世話になってきたテレビ業界が今つらい思いをしているのであれば助けたい」と語っていた。

■手越祐也
1987年11月11日生まれ、神奈川県横浜市出身。15歳でジャニーズ事務所に入所し、2003年9月のデビューから2020年6月独立までの約17年間、NEWSのメンバーとして活動。在籍期間中、歌手活動だけでなく、数々のバラエティ番組で活躍、「FIFAクラブワールドカップ」「FIFAワールドカップ」ではメインキャスターを務め、俳優としてドラマや映画にも出演。フリー転身後はSNSを開設して積極的に発信。2021年7月にデジタルシングル「シナモン」でソロデビュー。6カ月連続新曲配信や全国ツアー、数々のイベント出演など、アーティストとして精力的に活動している。3月15日にBlu-ray&DVD『手越祐也 LIVE TOUR 2022 Music Connect』、4月5日に2ndアルバム『CHECKMATE』発売。

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