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鈴木福、「ミュージカルもできる俳優」として成長していきたい ボイトレにも通うように

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鈴木福、「ミュージカルもできる俳優」として成長していきたい ボイトレにも通うように

●ミュージカルでしか味わえないものがある
4月から大学生になり、新生活をスタートさせた俳優・鈴木福。日本テレビ系情報番組『ZIP!』の木曜パーソナリティーに就任するなど、仕事においても新たな挑戦が始まっている。現在放送中の『仮面ライダーギーツ』(テレビ朝日系)への出演も話題を呼んでいるが、7~8月には、主人公を演じるミュージカル『カラフル』への出演が控えている。「ミュージカルもできる俳優」として成長していきたいという鈴木に、ミュージカルへの思いや同舞台の魅力を聞いた。

2006年に1歳で芸能界デビューした鈴木は、2011年にフジテレビ系ドラマ『マルモのおきて』でブレイク。数々のドラマや映画などに出演し、子役から俳優へと成長を遂げた。

初舞台となったミュージカル『ビッグ・フィッシュ』(2017)以降、舞台にも意欲的に出演。7月22日~8月6日に東京・世田谷パブリックシアターで上演されるミュージカル『カラフル』に出演し、『ビッグ・フィッシュ』で共演した川平慈英と再び共演を果たす。


ミュージカルで主人公を演じるのは今回が初めて。出演が決まったときは不安もありつつ、喜びが勝ったという。

「ミュージカルに1本通して出続けるというのは初めてなので不安もありますが、ミュージカルがすごく好きでまたやりたいと思っていたのでめちゃくちゃうれしかったです。そして、慈英さんと共演させてもらったときに演出されていた白井晃さんが世田谷パブリックシアターの芸術監督をされていますし、そういうつながりも感じてうれしかったです」

将来的に「ミュージカルもできる俳優」として成長していきたいと考えているそうで、ミュージカルでしか味わえないものがあるという。

「音楽に乗せてリズムに乗っていけるところが好きです。お客さんから反応をいただいて気持ちよくなる部分もありますし、ミュージカルならではの空気感があって、それはここにしかないので。『ビッグ・フィッシュ』のとき毎日幸せだったので、今回も楽しみです」

2011年に芦田愛菜とのユニットで『マルモのおきて』の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」を歌唱し、同年の『NHK紅白歌合戦』にも出演した鈴木。歌は「好きです」と言い、『カラフル』出演が決まってからボイトレ(ボイストレーニング)に通うようになったことを明かした。
「去年からボイトレしています。量としては足りていませんが、発声など変わってきたと思います。歌でお芝居する部分がミュージカルでは大事だと思うので、ここからさらに調整していけたらと思います」

『カラフル』は、直木賞作家・森絵都氏のベストセラー小説が原作。大きな過ちを犯して死んだ主人公“ぼく”は、ガイド役の天使・プラプラに導かれて、自殺を図った中学生・小林真として人生の再挑戦をすることに。思春期ならではの悩みや葛藤と向き合い成長していく主人公の姿に、明日への希望を見出す再生の物語だ。

鈴木自身も原作に魅了されたという。

「若い人が読みやすい作品ではありながらも、扱っている内容はすごく重いですし、それぞれ暗いものを持っている登場人物たちが入り混じっていく。そして、深く強いメッセージを残してくれるところがすごく素敵だなと思いました」

●“今を生きる”大切さを改めて実感
また、原作やミュージカルの脚本を読んで、日々の生活や人生に対する意識が変わったという。


「この作品は『今を大切に生きる』というすごく大きなメッセージを残してくれるなと感じました。『今を生きよう』『一瞬一瞬楽しく生きていかなきゃもったいない』ということはこれまでも感じていたことですが、改めてその大切さに気付かせてくれた気がします。見てくださる方にもそういうことを受け取ってもらえたら。生きていなきゃ何も起こらない。死んでしまったらそこで終わってしまうので」

出版から20年以上経った今もなお多くの世代から愛される児童文学の金字塔を、「せたがやこどもプロジェクト2023」の一環としてミュージカル化。主人公の“ぼく”を鈴木、天使・プラプラを川平慈英が演じ、再び生きることになった主人公の母と父を彩乃かなみと川久保拓司がそれぞれ演じる。さらに、加藤梨里香、百名ヒロキ、石橋陽彩、菊池和澄と、舞台・ミュージカル界を中心に注目される実力派の若手キャスト陣が集結する。

これまでにアニメ化や実写化もされているが、ミュージカルだからこそ届くものもあると鈴木は語る。


「すでに公開されているビジュアルがポップで素敵だなと感じています。深いメッセージが込められている作品ですが、今回は子供向けのプロジェクトの一環として上演されますし、導入としてポップさがあると思います。歌もありますし、まずは面白いなと思ってもらって、物語に入ってもらえたらいいなと思います」
そして、「ミュージカルが好きなので、定期的にミュージカルをやれたらいいなという思いがあって、『ビッグ・フィッシュ』が大きな一歩になりましたが、『カラフル』はミュージカルもできる俳優として成長していく上でターニングポイントになるのかなと、そうなったらいいなと思っています」と期待。「しっかりといいものをお届けできるように頑張りたいです」と意気込んだ。

■鈴木福(すずき・ふく)
2004年6月17日生まれ、東京都出身。2006年、1歳の時にNHK教育(当時)の『いないいないばあっ!』に出演し芸能界デビュー。2007年、『君がくれた夏 ~がんばれば、幸せになれるよ~』(日本テレビ)で子役としてドラマデビューを果たす。2011年、『マルモのおきて』(フジテレビ)に出演。
「薫と友樹、たまにムック。」名義による同作の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」で歌手デビュー。以降、映画、テレビ、舞台、CMなど多岐にわたり活動を続けている。今年4月から日本テレビ系情報番組『ZIP!』の木曜パーソナリティーに就任するなど、仕事の幅を広げている。

■ミュージカル『カラフル』
【原作】森絵都『カラフル』(文春文庫刊)【脚本・作詞・演出】小林香【作曲・編曲】大嵜慶子【出演】鈴木福、加藤梨里香、百名ヒロキ、石橋陽彩、菊池和澄、彩乃かなみ、川久保拓司/川平慈英ほか【日程】2023年7月22日~8月6日【会場】世田谷パブリックシアター

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