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櫻坂46小林由依、女優業など個人活動への思い「後輩たちに希望を持ってもらえる存在になれたら」

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櫻坂46小林由依、女優業など個人活動への思い「後輩たちに希望を持ってもらえる存在になれたら」

●「櫻坂46にいたらこんなこともできるんだ」と思ってもらいたい
櫻坂46の1期生としてアイドル活動を行う一方で、女性ファッション誌の専属モデル、さらには映画や舞台など女優業にも精力的に参加している小林由依。7月28日から8月13日に東京・明治座で上演中の舞台『隠し砦の三悪人』で雪姫役を演じているが、彼女にとって個人で活動するモチベーションになっているのはどんな思いなのだろうか――。

舞台『隠し砦の三悪人』は、1958年に黒澤明監督が、三船敏郎さんを主演に迎え、人気を博した名作を戯曲化。戦国時代を舞台に、敗戦国の侍大将が、お家再興のために、隠し金と生き残りの姫、二人の百姓と共に敵陣を突破する姿を描いた冒険活劇だ。小林は勝ち気で男勝りな雪姫を演じる。

「最初お話をいただいたときは、共演者の方がいままでずっとテレビなどで拝見させていただいていた方たちばかりだったので、本当に私がこの方々の中に入るの? としばらく実感が湧きませんでした」

名作と呼ばれる黒澤明監督の映画『隠し砦の三悪人』はしっかりと予習したという小林だが、だからこそ不安に感じることも多かったという。

「お話をいただいたときから雪姫は男勝りで気が強いと聞いていたのですが、実際映画を観て、本当に声を張り上げるなど、とても激しい気性だなと感じたので、私にできるのかな……と不安になりました。上演台本・演出を務める横内謙介さんも『原作を大切にしたい』と仰っており、『雪姫が登場した瞬間、目を引くような存在感を出してほしい』というお話をされていたので、すごくやりがいがある反面、どこまでできるか、心配だらけです」

男勝りな雪姫。
小林はどのように役を形作っていこうと思っているのだろうか――。

「語尾の『なんちゃらじゃあ』という部分も含めて、言わされている感が出てはいけないので、普段から言い慣れていると思われるぐらいにまで持っていかなければいけないと思い、しっかり家でセリフをなじませるぐらい練習はしていきたいです。でも本当に雪姫は私と似ていない部分が多くて、どうやってつかんでいけばいいのかは考えました。そのなかで、雪姫はお城の御姫様として外の世界を知らなかったのが、だんだんと知るにつれ変わっていく。私も好奇心は強く、そういう雪姫の気持ちは理解できました。また雪姫が国を守らなければ……という責任感は、私もグループに対して思いがあるので、共通する気持ちなのかなとは思いました」

雪姫の国を大切に思う気持ちと、小林がグループを思う気持ちに親和性を感じたという。そんななか、こうした女優業など個人で活動することは、小林にとってどんなモチベーションになっているのか。

「自分がグループとは別の活動をさせていただくときに強く感じるのが、後輩たちに櫻坂46にいたら『こんなこともできるんだ』とか『こういう風になれるんだ』と希望を持ってもらえる存在になれたらということなんです。
自分も乃木坂46さんを見ていて『頑張ればファッションのお仕事もできるんだな』と希望を持ってこの世界に入ってきたので。もちろんグループ活動も楽しんでもらいたいですが、グループとは別に、自分が目標にしていることがあれば、その道にも進むことができる環境というのが、どんどんできればいいなという思いで活動しています」

演じるという仕事も、小林にとっては、自身を見つめ直すという意味で大切な仕事だという。

「私は性格的に『もっとこうだったらいいのに』と、自分の嫌な部分を結構見つけてしまうタイプなんです。だから、まったく別の人格になりきるというのは、どこかストレス発散ではないのですが、楽しいこと。特に役のことを考えて想像している時間というのは好きなんです(笑)」

●舞台で「共演者の皆さんに可愛がってもらえる存在になりたい」

本舞台は上川隆也、風間俊介、六角精児、宇梶剛士など芸達者なベテラン俳優たちが多数出演する。

「間近で素敵な俳優さんたちのお芝居を見られるというのはすごく楽しみです。逆に見たらどんどん自信がなくなってしまう可能性もありますが……。でも雪姫はとても存在感のある女性なので、こんな経験の浅い私ですが、皆さんに負けないぐらいの熱量を持って演じられたらいいなと意気込んでいます。
普段アイドルとしてモニターを通さないところでも、しっかり観てくださっている方に伝わる表現を心がけているので、舞台に活かせたらいいなと思っています」

また、今回の舞台公演中に、ひそかな野望も持っているという小林。

「カンパニーのなかで、私は若いポジションだと思うので、共演者の皆さんに可愛がってもらえるような存在になりたいです。グループでも1期生で、新たに先日3期生も入ってきて、自分自身の責任感もどんどん増してきています。ちゃんとしなければ……と自分に重圧をかけて頑張ってしまうタイプなので、今回は頑張るのはもちろんなのですが、少し先輩方に甘えるというか、伸び伸びと表現できたらなという思いがあります。完璧主義な自分からちょっと脱却したいなと……。自分が一番できないのは当たり前なので、逆にそこを楽しみたいです」

そして、「ファンの方々から、『由依ちゃんに会うために頑張ってきた』と声をかけていただくことがあります」と語った小林。誰かのエネルギーになれているんだという思いは、小林に大きな自信を与えている。まだまだ不安がいっぱいだと話していた小林だが、「私のことを知ってくださっている方には、今までの私とは違う魅力を感じてほしいですし、この舞台で私のことを知ってくださった方には、今後も興味を持ってもらえる存在になれるように、作品に貢献したいです」と力強く語ってくれた。


■小林由依
1999年10月23日生まれ、埼玉県出身。櫻坂46のメンバー。2015年8月21日、欅坂46(現・櫻坂46)の1期生オーディションに合格。2016年4月6日「サイレントマジョリティー」でデビュー。キレキレのダンスパフォーマンスや歌唱力を武器にグループの中心メンバーとして活躍。女優として映画『さくら』、テレビ朝日ドラマ『女子高生の無駄づかい』などに出演。女性誌『with』の専属モデル、『andGIRL』のレギュラーモデルも務める。

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