2023年8月5日 10:00
竹中直人、芸歴40年も毎回新鮮な気持ち「常にゼロに戻ることを意識している」
そこから回を重ねるごとにニックの像が僕のなかで変化してきたのかな。声も変わってきていると思います」
作品を重ねるなか、印象に残っているのが『キャプテン・マーベル』でのフューリーの声だったという。
「あの作品では若い頃のフューリーを演じなくてはならなかったので、どういう感じにしたらいいのか分からなくて一番難しかったですね。でもそれを乗り越え、今回はいままでのコスチュームではなく、毛糸の帽子をかぶりアイパッチもなく普通の格好をしているニック。より人間的というか、生身のフューリーになっている。あのコスチュームではないニックを演じるのは大変難しくもあり、大変楽しいアフレコでもありました」
●自分を信じてくれる人ばかりに囲まれた俳優人生
俳優としての活躍はもちろん、映画監督としても最新作『零落』をはじめ10作品を数える。さらに本作のような声の芝居など、多彩な表現で芸歴は40年にも及ぶ。
「もう40年になるんですよね。
ベテランと言われる年になっちゃいました(笑)。でも思い返せば、若い頃からあまり監督から『違うんだよ!』と言われたことがないんです。(『シコふんじゃった。』や『Shall we ダンス?』などの)