高知県四万十市で62回目の全日本女郎ぐも相撲大会開催
四万十市内の中心部の高台にある一條神社境内で開催される「全日本女郎ぐも相撲大会」。今年もその季節がやってきた。今年は8月5日に開催されることになり、数えて62回目を迎える。
「女郎ぐも相撲」の歴史は古く、約500年前、一條教房公に付き添い中村に下向した女官たちが始めた遊びとされている。子どもたちがそれぞれ女郎ぐもを持ち寄り、高さ約60センチ、長さ約50センチの棒の上、これが土俵となり、闘わせるという、極めて簡単ルール。当地では、子どもたちの夏の思い出として開催される伝統行事となっている。
女郎ぐもは、コガネグモの中村方言である。参加者が持参したクモは、体長2センチを基準に大きな"幕内"と小さな"十両"に振り分けられ、"幕内の部"と"十両の部"、それぞれの部に分かれてのトーナメント戦だ。
さらに高知県外からの飛び入り参加者のために"観光の部"としてのトーナメントも組まれている。ちなみに、昨年は"幕内の部"に17人、"十両の部"に22人、観光の部に28人、合計67人が参加したとのことだ。
さて、決まり手はどうなっているのだろうか。糸を引いたまま土俵から落ちるのだが、下に水を張っているので、水を嫌うクモは上に登ろうとする。