『宇宙戦艦ヤマト2199』プラモデル事情を出渕裕総監督らが熱弁、待望の「ドメラーズIII世」立体化は?
「全てのメカに思い入れがあるので選べないんですよ」と、思い入れのあるメカについて悩みに悩んでいた西井氏に対し、出渕総監督は次元潜行艦やユキカゼの名前を挙げ、「これは1/1000じゃ物足りない。できればブリッジまで再現して(プラモデル化して)ほしい」とリクエストして岸山氏を苦笑させていた。今西氏が「長砲身が好きなので、メルトリアあたりをモデル化してほしい。あれも実体弾が撃てると思うので」と語ると、出渕総監督は「今西さんは実弾を打つ時は現代風にしますか、昔の黒色火薬風にしますか、と聞いてくるんです」と、自分の趣味を先回りした質問や絵を今西氏が上げてくることがあると明かし、そのこだわりが採用されることが多かったようだ。 現時点で企画が進められている商品については、「特一等航宙戦艦デウスーラII世」と「超弩級一等航宙戦闘艦ドメラーズIII世」が話題に。これらは試作されたものの、1/1000サイズでもデウスーラが約63cm、ドメラーズが約73cmと大きすぎるため、まだゴーサインがでていないという。出渕総監督が「もし出たら絶対に買う人!」と呼びかけると、客席からは予想以上に多くの手が上がり、岸山氏も前向きな手応えを感じているようだった。 そして12月発売予定の1/500のヤマトは、全長なんと666mm。
より細かい部分を作りこむために、新たに詳細な設定画が起こされたという。これを見た西井氏は「この資料、25話を作るときにほしかった!」と思わず唸ったほどのクオリティで、サイズが大きくなった分ディティールにこだわり、1/1000はパーツが細かいという声が大きかったことから、より組み立てやすく、作りやすいキットを目指した模様。パッケージは、西井氏が初めて担当し、今までの1/1000シリーズとはまた趣の異なるものになるという。 最後に出渕総監督が「『宇宙戦艦ヤマト2199』は完走ですが、モチベーションを高めなおして望まなければならない新たなヤマトが立ち上がっているので、よろしくお願いします」と語り、イベントは幕となった。