2023年12月8日 09:00
鈴木もぐら、北野武監督から本物認定受け「戒名に…」作品に感じる“リアル”“裏切り”の魅力語る
『BROTHER』で、寺島(進)さんが急に「頼むぜ」と言ってバーンと死んじゃうシーンとか、白瀬(加藤雅也)が攻めに行くと思ったら車が爆発するとか、面白い展開の連続なので、時間が本当に早く感じる。『首』も2時間超えてるんですけど、全然長く感じなかったです。
――北野作品を好きになるきっかけはあったんですか?
きっかけは『キッズ・リターン』です。高校の時にビデオ屋で働いていたんですけど、その時にビデオがバグっていないかどうかチェックするために、家に持って帰ることがあって、ビデオチェックの名目で見たい映画を借りてたんです。それで『キッズ・リターン』を初めて観た時にとんでもなく面白かったので、そこから全部観ました。
――テレビで見ていた武さんがこんな映画を撮るんだという驚きはあったんですか?
でも、お笑いの時の武さんも、言ってみれば暴力性があったので、僕はそんなに意外だなとは思わなかったです。「さすが」なんて俺の口から言えないんですけど、武さん節は感じました。「人間大砲」もあったし、熱湯コマーシャルでズルとかもしてたわけじゃないですか(笑)
とにかくやっぱり、リアルなんですよね。
ヤクザも別に普段からオラオラしているわけじゃなくて、怖い優しさもある。