水上恒司、今だからこそ同世代に伝えたいメッセージ「思いを忘れちゃいけない」
――物語としては戦時中の日本が描かれています。ストーリーにはどういった感想を持ちましたか?
現代人の象徴として百合が描かれていると感じました。目が覚めると戦時中の日本にいた百合が現代に戻った時に、世の中の見方や生き方が変わっていくというのは、この映画の見てくださる方々に対する願いでもあると思います。
この作品を観て、世界が素敵に思えたり、今生きていることが尊く感じられたり。そして大事な人を大切にしたい、会いたいと思ってもらうことがゴール地点。脚本を読んだときから、そういう風に思ってもらうためには、どうしたらいいかというのはすごく考えていました。
――現場でもそういったことを常に考えながら演じていたんですか?
それは脚本を最初に読んだ時に思ったことで、現場では彰として生きるためのヒントを拾っていくことに必死でした。現場にあるものや空気、スタッフの方々とのディスカッションから、彰なら……ということを常に考えていました。
○■福原遥に感謝「全く疑うことなく演じられた」
――また、百合を演じた福原遥さんとは以前も別の作品で共演されています。久しぶりに一緒にお芝居してみていかがでしたか?
福原さんは、この世のすべてを受け入れたい、受け入れようとしている雰囲気があるんです。