くらし情報『長野県「駒ヶ根ソースかつ丼」は、会津若松などのソースかつ丼と違うの?』

長野県「駒ヶ根ソースかつ丼」は、会津若松などのソースかつ丼と違うの?

長野県「駒ヶ根ソースかつ丼」は、会津若松などのソースかつ丼と違うの?
一般的にかつ丼と言えばとんかつを卵で閉じたものだ。しかし、日本全国を見回すとカツを卵ではなくソースで味付けした、いわゆる「ソースかつ丼」がメジャーな地域が多く点在する。代表的なところは福島県の会津若松市で、この地域のソースかつ丼は「キャベツあり/とろみソース」という特徴がある。一方、長野県駒ヶ根の「駒ヶ根市ソースかつ丼」には、一体どんな特徴があるのだろうか。

そもそも駒ヶ根ソースかつ丼は、平成5年(1993)に市内飲食店有志によって「駒ヶ根ソースかつ丼会」が結成されたことに始まる。この「ソースかつ丼による街おこし」以来、じわじわとその名を全国に浸透させつつあるのだ。そこで今回、実際に現地を訪れてレポートすることにした。

○きっかけはたまたま提供した昼食!

最初に訪れたのは老舗の洋食店「アンデルセン」。
45年ほどの歴史を持つ店で、「駒ヶ根のかつ丼は昔からソースだったんだよ」と店主の松崎剛平さんは言う。資料をひもとくと、昭和10年頃にある店でソースかつ丼の提供を始めたことがルーツだそうだ。まだ洋食自体が珍しい時代。かつ丼といえばソースかつ丼、と駒ヶ根で定着していったようだ。

転機は20年ほど前に訪れる。

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