2024年3月7日 19:00
ミュージカル『カム フロム アウェイ』上演にホリプロ 井川Pの情熱 劇場を出た瞬間に「絶対やりたい」
あとは作品の作りの素晴らしさ。ノンレプリカで上演している国もあるのですが、今回日本ではブロードウェイ版の演出で上演します。キャストの方からも「どうしてレプリカにしたの?」と聞かれたのですが、やっぱり最初に観た演出が何よりも秀逸だったんです。12人で100分を上演する中で100名近くを演じ分け、物語をシンプルに真っすぐ語って伝えてくれている。長年かけて創り上げられ、削ぎ落とされて完成された作品を、ぜひ日本でも上演できたらと思いました。これをそのまま日本語で届けられたら、同じパワーを届けられるんじゃないかなと思って、劇場を出てそのまま上司に「絶対やりたい」とメールしました(笑)。滞在期間中に関係者の方に繋いでもらい、アプローチをスタートしました。
リードプロデューサーにすぐアプローチができたのは、本当に運が良かったと思います。
いろんなパターンがあるんですけど、やっぱり根幹となる方々とお話をスタートさせていただけたというのはすごく大きくて。当時はこれから世界中に進出していく、というくらいの時期だったので、「ぜひ日本でやりましょう」ということで交渉がスタートしました。
○■それぞれ誰が出るかわからない中で集まったキャストたち
――その情熱がキャストを集めるに至ったのでしょうか? どういう経緯で集まったんですか?
NYで観劇した際に、「もし日本で上演できることになった時にこの役はこの方に演じていただいたらピッタリなのではないか」