スピルバーグが宮崎駿を絶賛「『千と千尋』はディズニー作品よりスゴい」
スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)の公開を記念して19日、スピルバーグ監督、タイ・シェリダン(主役ウェイド)、オリビア・クック(ヒロインのサマンサ役)、そして森崎ウィン(トシロウ役)が、都内で行われたトークセッションイベントに出席。会場に集まった未来の映像クリエイターたちへ映画製作を直々に伝授した。
若手キャストたちと一緒に登場したスピルバーグ監督は、満席の会場を見るなり「将来のフィルムメーカーたちが大勢集まってくれて、日本の将来が楽しみです。自分も勇気付けられる」と笑顔でコメント。「映画は文化の壁を超えるので、日本語や英語ではなく、映画という共通言語を話せばいい。そうすればきずなで結ばれると思います」とメッセージを送った。
数々の名作で人々を魅了し続けるアイデアやイマジネーションの生み出し方についての質問が飛び出すと、「想像力は皆が持っているもので、オンラインで買えるものではなく、そこにあるものだよ」とスピルバーグ監督は回答。「子どもの頃、ファンタジーを想像していたと思うけれど、そういうものをチャネリングして、ストーリーテリングしていくことだ。
アイデアが浮かんだら、書き留めることも大事だね」とアドバイスしていた。
また、好きな日本のキャラクターについては、主演のタイが「どこの国のプレミアでもガンダムが出てくると、歓声がすごかったよ。日本のキャラクターをうまいこと見せられたからだと思うので、みなさんにも喜んでもらえれば。僕は『君の名は。』が好きだよ(笑)」と語ると、オリビアも「ハローキティが好き! 小さい時にパジャマを着ていました(笑)」と告白。森崎もガンダムのファンだと言い、「ロンドンやLAのプレミアで観客のみなさんと一緒に映画を観たわけですが、すごく緊張していたけれど、"あのセリフ"を言った後の盛り上がりが本当にすごくて(笑)。みんなのベクトルが上がっていることをこの身で経験したので、この作品に出たこと誇りに思いました」とエピソードを報告した。
スピルバーグ監督は『AKIRA』のバイクのファンだそうで、「若い時にバイクをやっていたからね」と意外(?)な趣味を告白して笑いを誘った。
ちなみに仮に続編があるなら「ウルトラマン」を出してほしいという声が出ると、「実は今回、権利関係のクリアが難しかったよ。もちろん許可が下りれば、ぜひ出したいね」とすでに今回調整していたことも説明した。
そして日本人のクリエイティビティーについての質問が出ると、スピルバーグ監督は「宮崎駿監督の世界は本当に素晴らしい。特に『千と千尋の神隠し』はディズニーのどの作品よりもすごい!」と宮崎駿監督を絶賛。また、「11カ月くらい前、アニメーションの仕事をしている娘と一緒に宮崎さんと会うことができて、彼女は天国のような素晴らしい体験だと言っていました」と3人で会っていたことも告白した。その際、作品作りのプロセスについて話したそうで、「キャラクターかストーリーか、どちらが先かの話をしたよ。宮崎さんは『キャラクターがストーリーそのものなので、キャラクターが語ってくれるから、キャラクターを見つけることが大事だ』と言っていたよ」と、名作誕生の秘訣について語り合っていたことを明かした。
この記事もおすすめ
提供元の記事
関連リンク
-
new
[観光まちづくりにおける江戸の文化財等の活用促進事業]港区の文化財を通じて歴史を体験するプログラムを始動テーマは“江戸時代の平和を支えた統治思想や仕組み”
-
少女たちの夢が、ベル・エポック全盛のパリで花開く!『パリに咲くエトワール』場面写真
-
ゼンデイヤ、トム・ホランド一家と人気リアリティー番組の体験型イベント参加に対し、ファンからは「もう家族の一員だね」と羨望の声
-
new
誰も見たことがない“ロックとオーケストラの融合”を成し遂げたGACKTが2026年夏、フルオーケストラと共に全国を巡る!
-
new
三菱ランサーエボリューション IV ピレネーブラックパールの 1/18 スケールミニカーが CAMSHOP.JP で販売開始!