柿澤勇人&宮澤エマ、「演劇賞に全く縁がない」と話していた2人が菊田一夫演劇賞に
と振り返る。
さらに「『オデッサ』ではあんまり記憶ないんですけど、ずっと下向いてたんでしょうね、多分。脚本・演出の三谷(幸喜)さんが気を遣ってくださって『柿澤さん大丈夫、僕には見えてますから』という言葉をいただき、すごく救われました。ただ、終わった後に『鹿児島弁と英語で芝居なんてやったことない。どうしてそういう設定を当て書きされたんですか?』と聞いたら、『見切り発車です』『しゃべれる確信はなかった』と。何も見えてなかったんだなと思いまして、恐ろしいな、鬼の三谷幸喜さんなんだなと思いました」と苦笑。「演劇をやっていると、今後も高い美しい壁がたくさん待ち受けていると思いますし、それでも諦めずに一生懸命誠実にこれからも精進してまいりたいなと思います」と締め括った。
同じく『オデッサ』、そして『ラビット・ホール』の演技が評価された宮澤は「2023年の初舞台からちょうど10年目でございまして、初めて主演の作品をやらせていただいただいてすごく嬉しかったんですけれども、本当に恵まれたご縁と作品とカンパニーのおかげで今があるんだなっていうことを感じる10年目でした」と感謝。
「その10年前の作品は柿澤勇人くんと一緒で、『オデッサ』の稽古中に『10年経ったけど、私たち演劇賞に全く縁がないね』という話をしていたら、2人でこういう風に素晴らしい賞をいただくことができたので、本当に嬉しく思っています」