高杉真宙、浮世離れした透明感から生々しさも見せる役者へ期待の新作

この夏、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報が発表され、本編の公開は2020年とわかった。エヴァンゲリオンシリーズの主人公・碇シンジがもしも実写化されたら最も絵に近い人物大賞は羽生結弦が金メダル間違いないと思う。それじゃあ、銀、銅は誰? と考えたところ、高杉真宙が思い浮かんだ。根拠としては身長が高すぎず低すぎず、なにより華奢なこと。あと、顎がきゅっと細いが面長ではなくて顔が丸くて小さいこと。制服の白いシャツが似合うこと。ただちょっと高杉はシンジくんにしては瞳が大きすぎるかもしれない。
漫画やアニメの独特のラインに近い人間はなかなかいないが、平成生まれはだんだんと漫画やアニメのラインに近づいてきているような気がする。
平成8年生まれの高杉真宙はまさにそんな漫画やアニメと現実の境界が淡くなってきた時代の申し子のような存在だ(申し子って言ってももう22歳だけれど)。
○個性が発揮された『虹色デイズ』
佐野玲於、中川大志、高杉、横浜流星の4人主役で、高校生男子の青春群像を描いた映画『虹色デイズ』(飯塚健監督)はそんな高杉の個性が存分に出た作品だった。
なっちゃんこと羽柴夏樹を佐野が、まっつんこと松永智也を中川が、恵ちゃんこと片倉恵一を横浜が、そして、つよぽんこと直江剛を高杉が演じている。