2018年7月31日 17:30
高杉真宙、浮世離れした透明感から生々しさも見せる役者へ期待の新作
彼らは、高校2年の春から高校3年の春までの四季のめぐりの中で恋、友情、進路などの問題を乗り越えいく。男子視点のティーン向けラブストーリーは珍しい。甘さもやや控えめでコメディ色が強く、でも清々しい、夏休みに見るのにふさわしい作品だ。
冒頭、プールに浮いている男子4人の姿はインパクトがあった。顎がきゅっとして顔が小さくしゅっと痩せている高杉は、コスプレが趣味というキャラ設定も映える。コスプレを披露する場面も楽しませてもらった。
アニメや漫画が好きでちょっとオタクなところもあるが成績は優秀で、コスプレの趣味が合うかわいい彼女もいて、だからつよぽんは4人の中で最もリア充だ。なっちゃん、まっつん、恵ちゃんは成績が悪く夏休みの補習を強いられているし、決まった彼女もいないでフラフラしている。
なっちゃんは好きになった女の子とようやくうまくいきそうな感じで、まっつんと恵ちゃんはモテ過ぎてたったひとりに決められない。いろいろ定まっているという面において、つよぽんは4人の中では抜きん出て大人だ。ちょっとネタバレになるが、ある人物の誕生パーティーで事件が起きてみんなが部屋から出ていく時、ひとりだけ引き返してきてろうそくのケーキを消していくような冷静なところにも心くすぐられる。