わたしの金言・名言 ~芸能界と心の支え~ 第28回 「パラリンピックの仕事を通して思ったことも同じでした」 三上大進が大事にする金言とは
多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言・名言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。
第28回は、初自叙伝『ひだりポケットの三日月』(講談社 1,540円)を上梓したスキンケア研究家の三上大進。目には見えない自分の個性が大事だと思えるようになった金言とは。
○目には見えない個性が大事
サン=テグジュペリ先生の『星の王子さま』に、「本当に大切なことは目に見えないんだよ」と書かれているのですが、私はその言葉をすごく大事にしています。自分がたまたま障がい者として生まれて、私の場合は、指の数が3本足りないという違いが目に見える。でも、本当に大切なのはこの違いじゃなくて、目には見えない私の個性が大事だというふうに思っています。
パラリンピックの仕事を通して思ったことも同じでした。選手も様々な障がいを持つ方がいらっしゃいましたが、大事なことは障がいではなくて、その障がいを生かして、残されたものをどういうふうに輝かせているか。