レディー・ガガの女優としての凄み 『ジョーカー2』トッド・フィリップス監督が語る
孤独だが心優しい男が“悪のカリスマ”へと変貌を遂げていくドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描き、社会現象を巻き起こした映画『ジョーカー』(2019)の最新作にして完結編となる『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』通称「ジョーカー2」が公開中だ。メガホンを取ったトッド・フィリップス監督が、謎の女・リーを演じたレディー・ガガについて語った。
ジョーカーになった男のその後が描かれる本作。理不尽な世の中の代弁者として時代の寵児となったジョーカー(ホアキン・フェニックス)は、彼の前に突然現れた謎の女リー(レディー・ガガ)とともに、狂乱が世界へ伝播していく。孤独で心優しかった男の暴走の行方とは――。
フィリップス監督は、レディー・ガガについて「最も複雑でない、複雑な人」と表現し、「どういう意味かというと、彼女はとても大きな人生を送っていると思うでしょう。僕たちみんなが知っている俳優たち、有名な俳優、大物俳優がいます。そして、レディー・ガガのように超越的な人もいます。
名声は演技を超えているんです。彼らは別の意味で世界的に有名です。だから、それには多くの複雑なことがたくさんついてくると思うでしょう。