芸能プロの倒産・休廃業、2024年は過去最多の193件に=東京商工リサーチ調査

芸能プロダクションの倒産・休廃業が、2024年に過去最多の193件にのぼることが分かった。東京商工リサーチが24日、調査結果を発表した。
2024年は22件(前年比57.1%増)が倒産に追い込まれ、2014年以降で最多を記録。また、休廃業・解散も171件(同64.4%増)と大幅に増え、倒産と休廃業・解散を合わせると193社となった。
2024年は、3月に壇蜜や吉木りさが所属したフィットが破産。12月には藤原紀香や篠田麻里子が所属したサムデイも破産した。コロナ禍で仕事が減少したほか、メディアの多様化で制作費も削減され、ギャラの値下がりなどで競争に拍車がかかっているとみられる。
さらに、近年はタレントの移籍や独立が相次ぎ、安定収益を確保できない芸能プロが増加。
コンプライアンス強化が問われ、対応できない小・零細規模の芸能プロは生き残りが厳しくなっているようだ。
今年に入って1月23日には、中居正広が芸能界からの引退を発表。代表を務めるのんびりなかいは「残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業する」とコメントしていが、東京商工リサーチでは「中居さんが出演していたレギュラー番組の打ち切りや降板、スポンサーとの契約解除に伴う賠償金の有無など流動的な要素もあり、のんびりなかいが発表通りに廃業できるか不透明だ」