綾瀬はるか、『セカチュー』で学んだ“役を愛する”大切さ…ずっと大事に「生まれ変わっているぐらいの気持ちで」
声のトーンも前と後では違うなと」
心が芽生えてからのロズは少し落ち着いた声に。
「最初は感情を持ってないロボットなので、低い声というより『~しましょうか!』みたいな明るいイメージで演じていました。でも感情が出てくると、発声ということよりも心で演じるようになって、そこが大きな違いかなと思います」
ロズをはじめ登場するキャラクターたちの変化も見どころの本作。綾瀬に、芸能界で活動を続けてきた中での自身の変化を尋ねると「20年以上やっていて経験は増えるけれど、作品に入る前は毎回緊張するし、できるかなって不安になるし、『成長してるのかな!?』って……」とほほ笑む。
続けて、変わらず大切にしていることを聞くと「演じる役を誰よりも大好きになって、この役に自分が生まれ変わりたい、生まれ変わっているぐらいの気持ちで向き合っています」と回答。
ヒロインを演じ大きな注目を集めたTBS系ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)で、役を愛し、役になりきる大切さを実感したという。
「10代の頃に『世界の中心で、愛をさけぶ』で初めて大きなドラマに出演させていただき、亡くなっていく役を演じたのですが、中途半端に向き合うと絶対にできない役で、自分が役と向き合えば向き合うほど、役と自分が重なり合う瞬間が出てきて、どうせやるんだったら100%全力でやった方が自分も満足できるし、後悔もしないなと思いました」