「もうあかん やめます!」の看板をぶら下げて数十年の大阪の靴屋さんの謎
渋滞しやすい交差点として有名な大阪市北区西天満。その交差点の傍には、センセーショナル過ぎる看板ゆえに、大阪市民なら知らない人はいない名物靴屋さんがある。黄色い看板には赤字で「店じまい売りつくし」の文字が躍り、さらに、「もうあかん やめます!」と悲痛なメッセージをしたためた垂れ幕までデカデカと掲げている。
店の名は「靴のオットー」。初めて店の前を通りかかる人は誰しも、「老舗の靴屋さんにも不況の波が!?」と心配しながら看板をマジマジと眺める。しかし、数分後には違和感を覚えるのだ。なんせ、看板はところどころススで汚れ、塗装もはげかけている。いくら交通量が多い交差点に面しているといっても、この古び具合からはとても最近かけられた看板とは思えない…。
一体いつから売りつくしセールが始まったのかが気になる。ここはひとつ、突撃調査に踏み切るか…。
○店をたたもうとする度に奇跡が起こる不思議
意気込んでみたものの、店に入るやいきなり失礼な質問をぶつける勇気はなかなか出ないもの。まずは、店の前を通りかかる人やタクシーの運転手さんをつかまえて疑問をぶつけてみた。すると誰もが、「もう15年以上あの看板かかってるで」