カラフルで華やかな熱帯魚~グッピーの飼い方~
■グッピーは卵胎生魚という、おなかの中で卵をかえす魚
グッピーは卵胎生魚という魚で、卵を産むのではなく、卵を体内でかえし、稚魚から産む魚です。そのため卵が他の魚に食べられてしまう心配がありません。
■まずは、グッピーを飼うために必要なものをチェック
グッピーを飼うには、水槽、ろ過フィルター、水槽用ヒーター、ライト、エサ、水質調整剤が必要です。グッピーに適した飼育水温は、22~27度。
また水質はph6.5~7.5程度に調整します。水質調整剤と共にpH測定器も用意しておきましょう。ちなみにグッピーは水槽内で、複数で飼うことが多い熱帯魚ですが、魚が多いと水質も悪くなりがちです。ろ過フィルターは掃除しやすいものを選び、水替え用のグッズで使いやすいものもそろえておきましょう。
■稚魚ができたら、用意するもの
おなかがぱんぱんに膨れているグッピーがいたら、稚魚を産むのが近い、お母さんグッピーです。そのまま稚魚を産ませてしまうと、他の魚に稚魚を食べられてしまったり、フィルターの吸い込み口から吸い上げられてしまったりする可能性があるため、産卵ボックスを用意しましょう。
産卵ボックスでお母さんグッピーが稚魚を産んだら、お母さんは元の水槽に戻し、ある程度の大きさまで、稚魚をそのまま産卵ボックスで育てます。エサはすりつぶしたグッピー用のエサか、稚魚用のエサを与えます。
大人の半分くらいの大きさになったら、水槽に入れてあげましょう。
■あっという間にグッピーが増えそうな時は
グッピーは繁殖が容易なため、あっという間に増えてしまいます。繁殖を防ぐには、メスとオスをわけて育てるしかありません。グッピーのメスにはおなかに浮袋があり、下腹のほうに黒点があります。またオスよりもメスの方が尾びれが短く、全体的に丸みがあります。オスはメスよりも小さ目で尾びれが長く、尻びれがとがっています。
ちょっと大変ですが、メスとオスをわけて飼育したほうが、後々のことを考えると困らずに済みます。また、もしくは熱帯魚売り場で購入の際に、メスだけ、オスだけを選んで購入するのもひとつの方法です。
■グッピーがかかりやすい病気とは
水質が汚れてくると、グッピーはすぐ体調を崩してしまいます。グッピーがかかりやすい病気は、白点病、尾腐れ病、水カビ病、ハリ病です。病気にかかった時のために必要な薬や。隔離・薬浴用のプラケース、ヒーター、簡易エアーポンプ等は用意しておきましょう。
グッピーは水質を維持さえすれば、とても飼いやすい熱帯魚です。また色や模様も楽しめる、愛らしい魚です。ぜひ注意するべきところは押さえておき、飼育を楽しみましょう。