神尾楓珠、“3Aパーカー”で語る『3年A組』 友人・萩原利久との縁
3月30日に神奈川・横浜アリーナで開催される「マイナビ presents 第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」に、ドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)の真壁翔役で一躍脚光を浴びた俳優・神尾楓珠が出演する。TGCはもちろん、ランウェイを歩くのは初めてという神尾。人気に伴って激変していく周囲をどのように捉えているのか。“3Aパーカー”姿で今の心境を語ってくれた。
○■「TGC出るんだけど」に萩原利久「俺も」
――TGCに出演するのは初めてだそうですね。TGCはご存知でしたか?
もちろんです。高校時代の友達は男女問わず、「TGC行こう!」といつも盛り上がっていました。去年も何人か行ってたと思います。
――神尾さんは?
僕は行ったことないです。
――初めてのTGCがステージ上って、すごいですね(笑)。
やばいですよね(笑)。どんな感じになるんだろう。全く未知の世界です。
――出演の知らせはいつ頃だったんですか?
『3年A組』の撮影が終わって、携帯を見たら「TGC決まりました」という連絡が来ていました。ちょど隣には、萩原利久がいて。
――萩原さんも出るんですよね。
そうなんです。利久と一緒に携帯見て、僕が「TGC出るんだけど」と言ったら、利久も「え、俺も出るんだけど」って(笑)。利久も初めてと言ってました。
――すごい偶然ですね。
もうビックリです。今でも実感ありません。なんで、自分なんだろう(笑)。
――それは人気があるからじゃないですか(笑)?
いえいえ。
そんなに人気ないですよ(笑)。
――何か準備は?
去年のTGCの映像を見ました。それからこの前、TGCに関わっている方とお会いしていろいろ話を聞きました。「真っ直ぐ見据えて歩けばいい」だそうです(笑)。
――当日、注目しています。
ありがとうございます。目が泳がないようにします(笑)。
――ファッションでこだわっていることはありますか?
全然ないんですよ。
コーディネートとかも適当です。パーカーとかトレーナーのゆるめのやつをだいたい買ってます。
――まさに今日のコーディネートですね。これは『3年A組』のパーカーなんですけど。
――えっ! 先日、今田美桜さんを取材した時に聞きましたが、菅田将暉さんがみなさんにプレゼントしたオリジナルのパーカーですか……?
そうです! 最近は、これを着ていることが多いです。
――まさか生で噂のパーカーを見れるとは(笑)。
着て洗って、着て洗ってを繰り返しています。
――何か特別な思いがあるんですか?
いや……一番着やすいからです(笑)。
暖かいし、丈もいい感じなので。
――菅田さんはどのタイミングでこれを配ったんですか?
結構、序盤の方だったと思います。年明けぐらいですかね。みんなめっちゃ盛り上がってました(笑)。オリジナルのデザインだそうです。いただいた時は糊付けの匂いが若干残っていたんですが、今では身体に馴染んでいます。
○■『3年A組』撮影を終えて
――こうした取材の時に『3年A組』のことを聞かれることも多いんじゃないですか。
そうですね。
SNSの反響がすごかったです。ドラマがスタートする前はフォロワー3万人ぐらいだったんですけど、今は15万人ぐらい。うれしいです。
――街中で声を掛けられる機会も増えそうですね。
渋谷とか特に激しいというか(笑)。中高生は結構露骨で、顔を覗き込んでからスマホをいじる……みたいな(笑)。
――『3年A組』のマインドボイス状態ですね。
そうですね(笑)。
大学生以上の方はそこまでガツガツ来られることはないんですが、中高生はすごいです(笑)。顔を覗き込まれて、結局声を掛けられないこともあります。
――芸能人として人気がある証拠ですよ! もともと憧れは?
憧れはありませんでした。ずっとサッカーをやってたんですけど、高校1年の時にサッカー部を退部して。このまま続けても先がないなと思ってしまったんです。それで辞めて、暇つぶし程度に何かしらやろうと思って、オーディションを受けました。
――ほとんどの人はそういう状況でも、芸能界は諦めて身近なことから始めそうですけど。
周りが芸能活動をやってなかったからやってみようと。自信も何もなくて、とりあえずやろう。そんな気持ちでした。
――芸能人になってどうしようと?
何も考えてなかったです。
――でも、オーディションを受けるといろいろ聞かれるんじゃないですか?
すみません。本当に遊び感覚で受けたので、何も覚えてないんです(笑)。それなりにちゃんとしたことは答えたと思います。
――通過の知らせは?
結構、すぐに。
――TGCの出演オファーとどちらがビックリしましたか?
TGCです。そちらの方が意外性が(笑)。
――その答えが意外性があります(笑)。所属が決まってから、何をやりたいと。
オーディションの段階で、俳優、タレント、歌手とかから選んで応募しないといけなくて。タレントは何をする仕事かよく理解していなくて、「テレビに出る仕事=俳優」という勝手な先入観があったので俳優を希望しました。
――そこからレッスンを。
そうですね。最初の方だけでしたけど、正直、レッスンで得たものはあまりなくて。本当に現場ですね。レッスンを重ねても、1度の現場の方がすごく勉強になりました。
――今は俳優を続けていこうと。
そうですね。芸能活動において、俳優以外に関わっていくことは無理だなと。
――例えば、菅田さんのように歌うとか。
歌なんて、上手い人いっぱいいるから無理です(笑)。もし、機会があればやってみたいと思いますけど、たぶん万人受けしないと思います。結構、がなったりするので。ミッシェルガンエレファント(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)とか、イエモン(THE YELLOW MONKEY)とか、男臭いのが好きなんです。
――ちょっと世代が上ですよね。誰かの影響なんですか?
いえ、いろんな音楽を聴いていくうちにビビッと来たのがミッシェルとイエモン。いつも聴いてます。カラオケでもミッシェルかイエモンしか歌いません。もし、仕事で歌う機会があったら、優しい雰囲気より、ロックな感じがいいなと思います。
○■「3Aは宝」の思い
――楽しみにしています。ツイッターには「3Aは宝」ということも書いてありました。撮影を終えたのは、最終回の直前だったんですよね。
そうですね、2週間ぐらい前だと思います。
――これまで数々の作品に出演してこられましたが、『3年A組』はどのような位置付けの作品になりましたか?
今までも1つ1つ出来る限りのことはやってきましたが、一番濃い撮影でした。たぶん、今までで一番モチベーションも高かったと思います。やっぱり、同世代がたくさんいて刺激があって、「あいつには負けねえ」みたいなムードがあって。それでモチベーションがどんどん上がっていったような気がします。
――撮影が進むにつれて高まっていったんですね。
萩原利久と仲良いんですけど、僕の場合は、撮影が始まる前から利久と2人で何回か話をして、入りのタイミングでも他の人よりモチベーションを高く保てたような。撮影がはじまってからもそれがどんどん高まっていって。台本を読んでお互いの感想を言ったり、周りのメンバーについて話したりしました。
――撮影終了の瞬間は?
満足感というか、達成感がありました。でも、クランクアップの1週間、2週間前ぐらいから結構さびしかったです。もう、終わっちゃうのか……と。本当に、学校の卒業式みたいな感覚でした。
――菅田将暉先生は共演していかがでしたか。
最強でした(笑)。
――みなさん、前室では和気あいあいとして教室内ではガラリと変わるそうですね。
前室では和気あいあいとしているメンバーと、集中しているメンバーと分かれていました。
――神尾さんは?
僕はずっとふざけてました。
――今の流れは集中しているグループかと(笑)。
ずっとふざけていました。前室で集中しても、セットに入ったらまた変わるので。前室は切り替えて楽しんでいました。決してふざけられる現場ではなかったんですけど、ふざけられるのが前室ぐらいしかなかったので。現場に入ったらふざけられない。
――それであの熱演につながるわけですから、それでよかったのかもしれませんね。
きっと、うるさいと思ったメンバーもいたんじゃないですかね(笑)。それぞれ役の入れ方とか集中の仕方が違うので。
――ありがとうございました。新たな出演作が楽しみです。それから、TGCにも注目しています。
ありがとうございます。会場の雰囲気にのまれないように頑張ります(笑)。
■プロフィール
神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)
1999年1月21日生まれ。東京都出身。身長174センチ。O型。2015年、高校1年生でサッカー部を退部後、現事務所のオーディションを受けて芸能界入り。同年、24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』(日本テレビ系)で役者デビューを飾り、その後、『兄に愛されすぎて困ってます』(17・日本テレビ系)、『監獄のお姫さま』(17・TBS系)、『シグナル 長期未解決事件捜査班』(18・フジテレビ系)、『恋のツキ』(18・テレビ東京系)、『こんな未来は聞いてない!!』(18・フジテレビ系)、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19・日本テレビ系)などのドラマに出演。映画『うちの執事が言うことには』(2019年5月17日)、『HiGH&LOW THE WORST』(2019年10月4日)の公開を控えている。