以前はシェアハウスといえば、一つの部屋に複数の人が居住するタイプもあり、一般の「賃貸物件よりも賃料が安い」ものが多くありました。しかし、最近では、設備を最新型に整え、またおしゃれな物件ということで、周辺相場と同等の賃料、あるいはやや高額な物件もあり、一概に「低コスト」とはいいきれなくなっています。
居住者の中心は、20代~30代。中には、若年者からファミリー、高齢者が一緒に暮らす物件もあり、このようなシェアハウスには、これまでの賃貸住宅とは全く異なる視点の選び方が必要です。今回は筆者がこれまで取材を行った「シェアハウス」での事例を紹介します。
■一人でも、寂しくない!
筆者が以前お伺いしたことがあるシェアハウスでの話。広ーいリビングに「ドン」と置かれた大きなダイニングテーブル。テーブルの椅子に座って小さな女の子が絵を描いています。
傍らで女の子に話しかけている女性は……お母さんと思いきや、このシェアハウスに住む、独身女性でした。
ここでは、複数の単身者とファミリーが一緒に暮らしています。それぞれに個室があり、広いキッチンやリビング、トイレ、お風呂を共有しています。キッチンの壁には、調理の当番表。