田中れいな「老けたくない」若さキープへの強い思いと努力
●「老けたな」って言われたら終わる
今年で公演22年目を迎え、絶大な人気を誇る「2万人の鼓動 TOURSミュージカル『赤毛のアン』」。その主人公アン・シャーリー役を、モーニング娘。OGの田中れいな(29)が演じることが決まった。発表時の彼女のコメントでは「今年30歳になる私が演じてもいいものか」と謙遜していたが、「自分がこの仕事をしていて大事だなって思うことのひとつに、老けないということがありますね」とインタビューで年齢に対する思いを明かす田中。今の仕事にもつながるアンチエイジングの話題、さらに結婚観も語ってくれた。
――10代の少女である赤毛のアン役について、「今年30歳になる私が演じてもいいものかと初めは驚きました」とコメントされていましたが、年齢は気になりましたか?
舞台やミュージカルをやらせていただく時、なぜか10代の役柄が多いんです。いままで気にしていなかったんですけど、「今年アラサーなのに10代ってすごいよね!」と言われて意識するようになりました。
――それにしても今年で30歳にはまったく見えないですが、美容など気をつけているのでしょうか?
この仕事をしていて大事だなって思うことの一つに、“老けない”ということがあります。
俳優さんだったら味が出ていいという人もいるかもしれない。でも私は、きれいでいたいんです! 老けたくないんです! 「老けたな」って言われたらこの仕事終わるなって思っていて(笑)
○■日々の努力で若さキープ
――美容のために気を付けていることは?
絶対に外で夜更かしをしない、お化粧したまま寝ない、とかですね。また、毎日ロイヤルゼリーやプロポリスみたいなサプリをとっています。ビタミンCやEは子どものころからいつも冷蔵庫にあって、そういう家庭だったので私の家族みんな若いですよ(笑)
――ご家族そろって若いんですね! ほかに何かしていますか?
1年前くらいからエステに通い始めました。きれいになりたいというよりも、小顔になりたくて! 効果はわからないですけど、顔全体の割合に対して目が大きくなったかなと思います。若い頃は顔が短いけど、だんだんそうではなくなってくる。そこをなんとかしたいと思っていて。
――顔が短い!?
ごめんなさい(笑)。
みんなにもよくわからない表現だって言われるんですけど、芸能人で顔が短いことって大事だなと思っていて、成長しても顔が短いままの人はかわいいんです。でも、それは自分ではどうにもできないことなので、私はアゴの周りに肉をつけないように心がけています。顔の面積と目の大きさが大事なんです。私はパーツブスだからバランスで補うしかなくて(笑)。だから「顔が伸びた」、「顔が太った」は、私にとってNGなんです!
――十分小顔だと思いますが(笑)
いや、ダメなんですよ(笑)。芸能人の方って顔が拳くらいしかないじゃないですか。私は太ったらすぐ顔に肉がつくのでわかりやすいですし。鏡で見てもわからないけれど、写真を撮ってもらうとすぐわかるので、だからこそこの仕事は一生辞められないなと思ったりしますね。
○■モー娘。時代から厳しい母のチェック
――美意識が高くなったきっかけは何だったのでしょうか?
13歳で今の仕事をしていることもあって、母親がずっと見てくれているんです。もっとこうならなくてはいけないという点で2人の意見が重なって、だから私よりママのほうが厳しい。今は自分で気を付けるようになりましたが、子どもの頃はつい食べてしまい、母親から「太ったよ、ブス」とストレートに指摘が。いまでも「太ったね」と言われると、体が熱くなるくらいのトラウマです(笑)。なので卒業してから余計に気をつけています。
――その努力も奏功して、今回のアン役ですよね。製作サイドも絶賛していたのでは?
おかげさまで「れいなちゃんは自分ではアンだと思っていないかもしれないけれど、ぜんぜんアンだよ!」って言ってくださって、その一言は自分にとって救いの言葉というか、頑張ろうと思えた言葉ですね。
モーニング娘。を辞めたら老けるんだって言われたくないじゃないですか。老けないように絶対維持して、ずっと若いねって言われるように頑張ります!
●30歳という節目で今後の人生考える
――30歳という節目の年ですが、どういう女性になりたいか、より考えることが増えたのでは?
実は最近、よく考えています。私は何になりたいか、仕事もプライベートも。いつ子どもを産めばいいのかなとか、ざっくり考えてはいます。親に孫を見せたいですし、相手はいないけどいろいろと考えてしまって(笑)。でも、考えている暇があれば、今決まっている仕事を頑張ろうというところで落ち着いてしまっている。もう30歳ですが、まだ30歳と思っているところもあるんです。
焦っていることは、子どもを早く産まないといけないということだけで。でも考えないといけないなと(笑)
――世間の同世代の女性に多そうな悩みですよね。
この歳になると、友だちは結婚していて、子どももいる子が多くて、そういう子に会って赤ちゃんを見ていると本当にかわいいなって思います。
――そういうときに結婚や子供をより意識するものですよね。
私の中では2種類のパターンを考えていて(笑)、まずできることなら仕事を辞めたくないんですよ。いくら旦那さんがお金持ちで「仕事辞めていいよ」と言ってきても、辞めないと思う。でも、子どもを預けるなら親。そういうところまで決めています(笑)
――抜かりがない!
身近にママになった同い年の友だちがいるからだと思うのですが、そういう子たちの大変なエピソードを聞いていると、自分が大変にならないようにと考えてしまっているだけですけどね。
○■心強いモー娘。OGのママたち
――確かにモー娘。OGのみなさんもママが多いですね!
そうなんですよ! 先輩方と連絡取り合うと「生まれました!」「おめでとう!」って盛り上がっていて、いいなあと思いながら返信しています。「男の子の場合、高い電化製品は買わないほうがいいよ」みたいなアドバイスも飛び交っていて、勉強になるなあと思って見ています。ママになった時にたくさん聞ける先輩がいるから心強いです。
――子供が生まれても仕事を続けるのが1つのパターン。もう1つは?
もし子どもが生まれた場合に、本当に子どもと離れたくないと思ってしまう自分もいるかもしれなくて、その場合、仕事をパーンと辞めて専業主婦、ですね。そうなった場合は、ちゃんと毎日ご飯を3食作ろうと思っています。
子どものために最初は母乳。離乳食も自分で作って食べさせたいと思っています。
――すごい具体的に考えているんですね。
そうなんです。かわいい服を着せるためにはお金が必要だから、そのためには今どれくらい貯めたらいいのか考えたり。でも、できれば仕事は続けるパターンがいいですね。ありがちかもしれないけれど、子どもが生まれて子ども服をデザインするとか、どんな形かわからないけれど、そういうことでも仕事はしていたい。そっちのほうが自分がずっと輝ける気がするんです。――人前に立って美を維持することと似ていますよね。
私は今の仕事を辞めたら、たぶん太るんですよ(笑)。カロリーが高い食事が大好きで、今でも食べはしますが、体がダメだぞと言っているのか、食べ過ぎそうになると胃が痛くなってくる。でも、油断するととめどなく食べてしまうと思うんです。それが想像できるので、人に見られる仕事って大事だなと。旦那さんのためにもきれいでいなくちゃって、まだいない架空の人のために思っています(笑)
■田中れいな
1989年11月11日生まれ。福岡県出身。2003年、第6期メンバーとしてモーニング娘。に加入し、同年7月発売の19thシングル「シャボン玉」でCDデビューを果たす。2013年にモーニング娘。とハロー!プロジェクトを卒業した後は、LoVendoЯとしての活動のほか、主演舞台やミュージカル、ソロでのライブ活動など多方面で活躍中。2019年は、4月6日よりミュージカル『悪ノ娘』にて主演リリアンヌ役、5月18日より舞台『信長の野望』にてお市役を演じることが決定。そして8月、全国8都市で公演を行う「2万人の鼓動TOURSミュージカル『赤毛のアン』」主人公アン・シャーリー役を演じる。同作は17年連続17回目の公演で、過去に同じくモーニング娘。OGの高橋愛が2013年以降2年連続で演じた。
■「2万人の鼓動 TOURSミュージカル『赤毛のアン』」
全席無料招待制のミュージカルで、8月17日の北海道(札幌)公演を皮切りに、東北(仙台)、関東(大宮・港区)、東海(名古屋)、近畿(大阪)、九州(福岡)、中国四国(広島)と日本全国主要8都市にて公演。チケットが当たるオープンキャンペーンは4月から実施予定。