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三四郎、『ANN』昇格の抱負を語る「予定調和ではない方が面白い」

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三四郎、『ANN』昇格の抱負を語る「予定調和ではない方が面白い」

●1部昇格は「実感が湧かなかった」
4月からニッポン放送『オールナイトニッポン』の金曜パーソナリティを務める、お笑いコンビ・三四郎。三四郎は2015年から長く『オールナイトニッポン0 (ZERO)』パーソナリティを担当しており、念願の1部昇格となった。

三四郎の小宮浩信と相田周二は、1部昇格を伝えられた際、「実感が湧かなかった」と明かす。裏番組であるバナナマンや、これまで印象的だった放送回、リスナーへの思いなどについて語った。
○■「ずっと2部で最長記録を更新し続けても」

――ここまでの1部(『オールナイトニッポン』)での放送を振り返ってみて、いかがでしょうか。

小宮:次の日は営業などの仕事があるので、早く終わるのがありがたいですね。

相田:そうですね。家に帰っても4時ぐらいなので、本当にうれしいです。
今まではニッポン放送などで仮眠してから、そのまま営業の仕事に行ったりしていたので。

――放送では、「1部だとタクシーチケットが出る」とも喜んでいましたね。

相田:ただ、聞くところによると、今年度から2部(『オールナイトニッポン0 (ZERO)』)もタクシーチケットが出ることになったらしいです。どうなってるんすかね(笑)。「えー!」って思って。さんざん僕らがブーブー言ったから改善されたんですかね。

――2015年春から『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』がスタートし、4年ほど続きました。ここまで2部での放送が続いたのは異例のことです。


小宮:ずっと2部でやっていくんだろうなという感じはありました。習慣になってしまっていて、そのままなのかなって。

相田:確かに1部に上がれるとは思わなかったです。1部はラインナップも強いですし、枠が空かないと入れないですから。それならそれで、ずっと2部で最長記録を更新し続けても、別にいいかなと思っていました。

――そんななか、1部昇格を聞いたときの感想をお聞かせください。

小宮:僕としては実感はなかったです。でも(1部の)初回の放送で「ビタースイートサンバ」が流れたり、ファンの方が出待ちで「1部おめでとうございます」と言ってくれたりして、だんだん実感が湧きましたね。


相田:僕もあんまり実感が湧かなかったんですけど、初回の時に、金曜『オールナイトニッポン0(ZERO)』担当の霜降り(明星)や『オールナイトニッポンGOLD』を担当した日向坂46の子たちがあいさつに来てくれて、1部だと皆さんからあいさつされるのかと思いました(笑)。あとは、1部になると放送の中で提供読みがあるのですが、絶対に間違えてはいけないので緊張しますね。
○■アルピーに「聞けるような雰囲気じゃない(笑)」

――2部から1部への昇格はアルコ&ピースさん以来です。しかしアルピーさんは1年で2部へと降格したこともあり、お2人は会見で「アルピー路線は避けたい」と話していました(笑)。

小宮:そうですね。アルピーさんみたいな流れは嫌ですね(笑)。ずっと2部だったら諦めもつくでしょうけど、1部に上がって甘い蜜を吸っちゃうと、やっぱり「1部の方がいいな」と思っちゃうので。

相田:降格は避けたいよね。
そのために4年間も2部をやってきたわけですから。

――その後、アルピーさんとこの件について、話されたりしましたか。

小宮:1部昇格が決まってからちょくちょく会いましたが、聞けるような雰囲気じゃない(笑)。

相田:向こうも聞いてこないしね。ちょうど明日、酒井(健太)と飲むので聞いてきますよ(笑)。

――裏番組がバナナマンさん(『バナナマンのバナナムーンGOLD』)であることについてはいかがですか。

小宮:最初は意識してなかったんですけど、ファンの人に「バナナマンに勝ってください」とか言われたり、ヤマケンの最終回(『山下健二郎のオールナイトニッポン』)に出たときに「バナナマンさんは強いよ」って言われて、だんだん意識し始めていますね。

相田:強すぎて、あんまり勝負というか、そういう感じにはならないですね。
年齢も近かったら、意識するとは思うんですけど、あんまり「勝ってやるぞ」というバチバチな感じではないです。ただ、バナナさんはお忙しいので、録音放送の時があれば、そこが僕らのチャンスですね(笑)。

――2部時代のゲストは、あばれる君やなかやまきんに君などユニークな方も多かった印象です。1部昇格後はどんな方をゲストに呼びたいですか。

小宮:今後はもっとテレビで活躍している人を呼びたいですね(笑)。

相田:やっぱりバナナさんが強いので、ゲストにも頼っていきたいです。

小宮:あとは芸人さん以外も積極的にゲストに呼んで、話してみたいですね。

●印象深い放送回を語る「賛否両論で…」
――2部時代も含めて、これまでの放送で印象深い放送回を教えてください。


小宮:やっぱり2部の初回放送ですかね。かなり緊張しましたし。あとは相田の家から放送した回ですね。

相田:エミネムの曲をかけながら餃子を作った回ですね。

小宮:なかやまきんに君の放送回は賛否両論で印象深いです。おかずクラブが出た放送は否だけだったんですが(笑)。

相田:確かに黒歴史だね。あと、僕の「本当の兄を探せ!!」という企画は、「あなたは私のお兄ちゃんですか」って街中で聞くというサイコな企画で、記憶に残っていますね。
巣鴨でおじいちゃんに聞いたら、「はい、そうです」って言われて、こっちもこっちで戸惑うという(笑)。
○■相田、飯島直子に感謝「逆に心配していただいた」

――今までの放送で、特に面白かったという相方さんのトークはありますか。

小宮:相田が母親と確定申告に行く話ですね。あとは飯島直子さんと寿司屋で飲んで、次の日、広島でやっているレギュラー番組『Dear.ボス』(広島テレビ)のロケに遅刻した話かな。その話をしたら、事務所の人が「飯島直子さんのせいにするな」と怒ってました(笑)。

相田:すみませんでした。その後、飯島さんの連絡先を知らなかったので、そのお寿司屋さんの大将に「飯島さんに謝っておいてください」と伝えました。飯島さんも怒っていたらどうしようと思ったんですが、次にお会いしたときに「大丈夫だった?」と逆に心配していただき、うれしかったです。僕は小宮の体弱い系が好きですね。虫歯が気になるとか、体がどっかしら痛くなって病院に行くというのは、小宮らしいなと。仕事以外の話は、僕の知らないことなので好きですね。

――ラジオがスタートしたことで、何かし始めたことはありますか。

小宮:ラジオが始まる前は、日常で起きたエピソードに対して、「じゃあこれ覚えておこう。どうやって話そうかな」ということはありませんでした。でも、ラジオが始まってからは、何か起きたらメモするとか、面白いことに意識的に飛び込むようになりましたね。あとは他の人のラジオを聴くようになりました。オードリーさんや佐久間(宣行)さん、山里(亮太)さんなどのラジオを聴いています。
○■「なにが起こるか分からない放送にしたい」

――先日、佐久間さんにインタビューした際、三四郎さんのラジオについて「神回も多いが、クソ回も多い」と話していました(笑)。

相田:でも、あの人も数回しかやっていないですから。クソ回だったときに集中攻撃してやりますよ(笑)。めちゃくちゃに言ってやります。

小宮:僕らやおぎやはぎさん、オードリーさんといった東京の芸人さんのラジオは、あまりボケとツッコミが分かれていないと思います。そちらの方が、個人的には聴いていてワクワクするので、そっちを目指したいなと。時には上手くいかない回もあるでしょうが、予定調和ではない方が面白いと思うので、なにが起こるか分からない放送にしたいですね。だから、なかやまきんに君さんを2回もゲストで呼んでいますし(笑)。

――番組を聴き続けてきた、リスナーへの思いをお聞かせください。

小宮:街中で「テレビ見ました」と言われるのもありがたいですが、「ラジオ聴いてます」「ラジオの小宮さんが好きです」と言われる方がよりうれしいですね。リスナーは僕らの本質を見てくれている感じがしますから、信頼しています。

相田:街で「相田さんですよね」と言ってくれるのは、確実にリスナーです。やっぱり濃いですよね。リスナーは僕らのことをちゃんと好きでいてくれて、2人の素の部分が好きという人が多いと思います。地方に行った時も、「ラジオ聴いてます」と言ってくれる人が多くてありがたいですし、1部に上がることでさらに増えたら良いですね。

――それでは最後に、今後の抱負をお聞かせください。

小宮:時間帯が早くなり、シンプルにテンションが高くなりますので、面白い放送を届けられるかなと(笑)。2部からのファンに「1部に上がって面白くなくなったな」と言われないように、それでいて新規の方々にも聞いていただける放送にしたいです。自分が聴いて、自分が笑えるラジオにしたいですね。

相田:2部のときとあまり変わんない方がいいと思いますし、変えるつもりもありません。コーナーで下ネタが多いので、怒られないかこの先、不安ですが(笑)。もし怒られてもへこたれずに、2部の内容のまま、1部に持っていけたらと思います。

■三四郎ツッコミ・小宮浩信、ボケ・相田周二によるコンビ。『THE MANZAI2014』(認定漫才師50組)、『漫才新人大賞』(2013年決勝進出)、『M-1グランプリ』(2016年~2018年準決勝進出)など。コンビとしてテレビ東京『青春高校3年C組』水曜日に出演中。

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