飯豊まりえ&キャスリン・ニュートン、実写版ピカチュウ参加は「運命」
●あふれるポケモン愛
世界中で大人気のポケモンをハリウッドが初めて実写化した映画『名探偵ピカチュウ』(公開中)でヒロイン・ルーシーを演じたキャスリン・ニュートン(22)と、日本語吹き替えを担当した飯豊まりえ(21)にインタビュー。『ポケモン』との関わりを聞くと、幼い頃からずっと大好きだというポケモン愛が炸裂! そんな2人に本作への思いや作品の魅力を語ってもらった。
○■キャスリンの声を聞きながら吹き替え
――飯豊さんは本作が吹き替え初挑戦となりましたが、やってみていかがでしたか?
飯豊:初めての作品がポケモンで、キャスリンさんとの素敵な出会いもあって本当に幸せです。これがまた何かにつながっていけばいいなと思っています。
――アフレコではどのようなことを意識しましたか?
飯豊:吹き替えで違和感を抱かれることのないように、ルーシーを演じるキャスリンさんに合わせて、なるべく演技に差が出ないようやりました。
キャスリン:私、早口でしょ!?
飯豊:早口だったー! 追いつくのが大変でしたが、すごいパッションを感じたので、あえてキャスリンさんの声を聞きながら同時にしゃべっていました。頭が混乱しますが、そのほうがリアルなところに近づける気がして。
○■子供時代にピカチュウのリュックで登校
――キャスリンさんは役作りでどんなことを意識しましたか?
キャスリン:まずファッションをとても意識しました。
私自身ファッションが好きなので、ルーシーの衣装を考えるのは楽しかったです。また、ルーシーは野心があって自信があって勇敢な人なので、そういう部分をしっかり描こうと心がけました。コダックと性格が似ているところもあって、お似合いな感じもいいなと思いました。
――苦労した点はありますか?
キャスリン:初めてスタントに挑戦して大変だったのですが、楽しかったです。想像力を働かせて演じないといけない役でもあり、幼い頃の自分を思い出して、よみがえらせながら芝居しました。
――幼い頃の自分をよみがえらせるとは?
キャスリン:幼い頃からポケモンが好きで、初登校の日はピカチュウのリュックを背負って行ったんです。それくらいファンだったというのもあって、見ていただく方にこの世界観に入っていただくためにはどうすればいいのか想像するために、幼い頃を思い出しました。――今でも変わらず好きですか?
キャスリン:はい! (ピカチュウデザインのネイルを見せながら)ネイルもやっていますし、私の部屋はポケモンで埋め尽くされています。
ポケモンは気がついたらいるという存在。本作でその世界観に入り込み、多くの人たちの人生の一部に入らせていただき光栄です。
○■女の子が遊ぶ人形よりもポケモン
――飯豊さんもポケモンが大好きだそうですね?
飯豊:そうなんです! ずっとゲームもやっていましたし、映画も観ていましたし、いっぱいグッズも持っていて私も部屋中ポケモンだらけでした。
――好きになったきっかけは?
飯豊:アニメをやっていたからか、自然と好きになっていました。女の子が遊ぶお人形よりも、ポケモンのゲームやアニメが好きでしたね。幼稚園の頃からずっと、今でも大好きです!
――こんなにポケモンが大好きなお二人がこの映画に関わるなんて運命的ですね。
キャスリン:本当に運命だと思います!
飯豊:私もそう思います!
キャスリン:私は子供の頃、ピカチュウのリュックを背負っていましたが、本作ではコダックを背負ったんです(笑)
飯豊:ピカチュウのリュックを背負って登校していたときから、予言されていたっていうことじゃないですか!?
キャスリン:そうかもしれない!
飯豊:こんなにポケモンが好きって、海外だと珍しいんじゃないですか?
キャスリン:珍しいと思います。だからこそ、この作品に出られたことは運命的で意味深いんです。
○■初対面で意気投合! 事前にインスタでやりとりも
――キャスリンさんと飯豊さんはお会いしたのは今回が初めてですよね?
飯豊:そうです。でも、来日される数日前にインスタグラムで私からダイレクトメッセージを送ったんです。「いつ来るの? お会いできるの楽しみにしています」って。私は英語できないから必死に調べて(笑)
キャスリン:きれいな英語だったから、英語できるのかと思った!
――実際にお会いしていかがでしたか?
キャスリン:インスタを見たときから、絶対彼女すごい人気だなってわかりました。だから、今回彼女に吹き替えをやってもらえてうれしいし、光栄です。
飯豊:うれしいです、そんな風に言ってもらえて。日本に来たらまた連絡ください。私が案内します!
キャスリン:私もロサンゼルス案内します!
●ポケモンファンから見た実写版の魅力
○■「魔法がかかったような作品」とアピール
――ポケモン大好きなお二人から見て、この作品の魅力をどう感じていますか?
キャスリン:私はこの映画は魔法がかかったようなものだと感じ、見ていてすごく幸せになれました。
本当に世の中にポケモンが存在したらこうだよねっていうような作品だから、ポケモンファンの方にぜひ楽しんで見てもらいたいです。
飯豊:ピカチュウがしゃべることに最初衝撃が走るんですけど、世界観がすごいリアルだし、自分がポケモンになった視点で見られるし、本当に魔法がかかったみたいな作品です。泣けるし感動するし面白いので、たくさんの方に見に来てほしいです。
――ご自身が関わったシーンで、特に見てほしいシーンは?
キャスリン:自分が出ているシーンは全部好きですが、初めてルーシーが登場するシーンは、私が最初に撮ったシーンでもあるんですけど、特に気に入っています。
飯豊:あのシーンは私も大好き! ルーシーって強い女の子のイメージですが、このシーンを見ればみんな好きになるって思いました。ルーシーの性格がひと目でわかるシーンだと思います。
(C)2019 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (C)2019 Pokemon.
――この作品を通してご自身が変わったことや成長したなと感じた点はありますか?
飯豊:海外の方はお芝居が繊細かつオーバーで、自分がいつも演じている感じとは違ったのですごく勉強になりましたし、スケールが大きい作品だったので演じていて楽しいなと思いました。
キャスリン:この作品に出ること自体、私の夢がかなっている。
そういう意味では人生が変わったと言えますし、ポケモンファミリーの一員になれて本当に光栄に思っています。また、映画作りという点でもたくさん学ぶことができました。
○■ポケモンファンとしての今後の夢
――さらに今後、ポケモンとどんな関わりをしたいか、夢はありますか?
飯豊:私はポケモンのアニメの声優をやりたいです。これはずっと思っていた夢なんです。ポケモントレーナーの役がいいです。
キャスリン:私もアニメが大好きなのでアニメに出てみたいです!
――飯豊さんは、ハリウッド作品に関わって、海外の作品への意識に変化はありましたか?
飯豊:そうですね。でも、夢のまた夢ですね。すごい憧れはありましたし、こうやってキャストの方とお会いできるとも思っていなかったので、感激しています。
――キャスリンさんは、日本で今後やってみたいことはありますか?
キャスリン:日本で映画を撮れたらそんな最高なことはないと思いますし、日本語も勉強できたら映画の中で日本語のセリフも言えるから、それもいいなと思います。あと、ファッションが大好きで日本のストリートファッションもすごく好きなので、いつか日本のファッションに関することで誰かとコラボして何か出したいという夢もあります。
飯豊:(自分を指しながら)一応ファッションモデルだよ!
キャスリン:ぜひ“ルーシー”ラインやりましょう!
――最後にファンにメッセージを。
キャスリン:ポケモンファンの方はぜひこれを見て、さらにポケモンを好きになってほしい。みなさんが思い描いているポケモンの夢の世界を実現することができていたらすごくうれしいです。
飯豊:本当にポケモン愛にあふれ、役者としても素晴らしい方たちが作った作品なので、ぜひいろんな方に見ていただきたいと心から思っています。
■飯豊まりえ
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。
2019年は『劇場版シティーハンター』にてヒロイン役の声優を演じ、『名探偵ピカチュウ』で日本語吹替えに初挑戦した。秋には映画『いなくなれ、群青』、『惡の華』の公開、初の舞台出演も控えている。毎週土曜朝にはカンテレ・フジテレビ系情報バラエティ番組『にじいろジーン』にレギュラー出演中。また、雑誌『Oggi』『MORE』でモデルとしても活躍中。
■キャスリン・ニュートン
1997年2月8日生まれ、アメリカ出身。3歳から芸能活動をスタートさせ、4歳で演技に初挑戦。映画『バッド・ティーチャー』(11)で長編映画初出演を果たした。『パラノーマル・アクティビティ4』(12)で主演を務め、ヤング・アーティスト・アワードで主演女優賞(長編映画部門)を受賞した。