ガンバレルーヤ、同居で深まった絆! それぞれ芸風悩むも互いの才能尊敬
●東京進出と同居秘話
お笑いコンビ・ガンバレルーヤのよしこ(28)とまひる(25)が、2017年5月に東京進出してから2年が経った。『内村てらす』(日本テレビ)をきっかけに全国区の人気コンビとなり、さまざまなバラエティ番組やイベントなどで活躍している。同居歴6年という仲の良さも魅力の2人に、現在の手応えや今後の抱負を聞いた。
○■『内村てらす』に感謝! 内村は「東京のお父さん」
――東京進出後、一気に人気芸人の仲間入りを果たしましたが、ブレイクをどのように受け止めていますか?
よしこ:『内村てらす』のレギュラーが決まってからいろいろお仕事をいただけるようになったので、『内村てらす』の方たちにめちゃくちゃ感謝しています。
まひる:『内村てらす』がきっかけで東京に進出したので、本当にありがたいです。
――内村光良さんの存在も大きかったようですね。
まひる:最初、「君たち独特だね。吉本にまだこんな独特な2人がいたのか!」と言って、手を叩いて笑ってくれたのがすごくうれしくて、今でも覚えています。
“東京のお父さん”という感じで、内村さんに会うと安心するし、内村さんの番組に呼んでもらったらより頑張ろう、いいとこ見せたい、笑ってもらいたいって思います。
よしこ:『イッテQ!』とかで絡ませてもらうときに本当に優しいんです。この間、遠泳のロケでご一緒したときも優しくて。
まひる:移動中にイントロクイズをして、80年代の曲が流れると「よしことまひるは知らないのか? この曲はね…」って曲の説明もしてくれるんです。本当にお父さんですね。
○■解散を口にして殴り合いの大ゲンカに
――大阪時代から同居されている仲良しのお二人ですが、たまたま同じマンションに住み、NSC入学の前に会っていたというのはすごい偶然ですよね!
よしこ:奇跡だなって思いました! 波長も合ってしゃべりやすくて。
――当時と今で、印象はお互い変わってないですか?
まひる:変わってないです。当時からとにかく優しくて、困っている人を見て見ぬふりできないというか、私だけじゃなくて誰にでも優しいんです。
よしこ:まーちゃんの印象は変わりました。最初は子供みたいな感じで、私が面倒みてあげないと、という感覚でいたんですけど、中身はしっかりしているんだなってわかってきて。私のほうがポンコツで怒られることもありますし、子供が成長してお母さんよりもしっかりしたという感覚です。
――同居というのはコンビとして強みだなと感じますか?
まひる:ずっと一緒というメリットも大きいんですけど、何をするにも一緒だからエピソードがかぶるというデメリットも。別々に暮らしていたらお互い違う経験をして、それぞれの話を持ち寄って生まれることもあると思うんですけど。
よしこ:アンケート書く内容がかぶるんですよね(笑)。でも、家にいる延長線上のようなゆるさは同居しているからだと思うので、いろいろですね。
――同居解消の危機はありましたか?
まひる:1回大阪で殴り合いの大ゲンカをしたことがあります。
「解散」という言葉は冗談でも言わないっていう暗黙の了解があったんですけど、よっちゃんが「解散だよ」って言ってきたことがあって、ケンカの内容よりも「解散」って言う言葉を簡単に言ったことに対して怒りと悲しさで泣いちゃって。「なんで今、解散って言ったの! そんな簡単に解散って言わないで!」って。
よしこ:そのときはあんまり考えず、血が上って「解散だ」って言っちゃって。口ゲンカで、相手の言葉を上回ろうって思ったんでしょうね。
――最終的にどうやって仲直りしたんですか?
まひる:お互い拳で解決するタイプだったので、それでスッキリして仲直りしました。
――ケガしなかったですか?!
まひる:それは大丈夫でした。それに、大阪のときは年に1回くらい殴り合いのケンカをしていたんですけど、東京に出てきてからなくなりました。
よしこ:ケンカは今もしますが、殴り合いはしてないですね。
殴り合いって体力がいるので、仕事を毎日しているとケンカする体力はなくなるんです(笑)
まひる:今は思ったことはその場ですぐ言って溜めないようにしています。相手のことを受け止められるようになったというのも大きいかなと。お互い大人になりましたね(笑)
――同居のルールは?
よしこ:生活の上でのルールは特にないですね。
まひる:ガッチリ決めてないというのが逆にいいのかもしれない。ガッチリ決めちゃうと、やってるやってないで喧嘩になっちゃうかもしれないので。ほぼよっちゃんがやってくれてるんですけど(笑)
――よしこさんが家事をほとんど?
よしこ:8割私だったんですけど、テレビで「私が全部やってるんです」っておもしろおかしく話していたら、まーちゃんがまったくやらなくなっちゃって。それがしんどくて「ごめんね」って謝って、半分半分にするように改革したんです。私が料理作ったらまーちゃんが洗い物するし、洗濯物も一緒に回して一緒に干すし、お風呂も交互に洗おうという感じに。
まひる:とはいっても、よっちゃんがたくさんやってくれています。
●コンビの目標と芸風の悩み
○■「2人だと一番面白い」と言われたい
――あらためて、お互いの尊敬しているところを教えてください。
よしこ:お笑いの才能です。勘が鋭いですし、ネタを作る上でも面白いボケはまーちゃんから出てきますし。私はけっこうポンコツというか、方程式とかあまりわかっていないので、まーちゃんに教えてもらったりもして、めちゃくちゃ助けられています。努力ももちろんだと思いますが、天性の才能があるんだろうなってうらやましく思っています。
まひる:よっちゃんがガンバレルーヤの顔として先陣切ってくれて、そこに私がついていっている。突破口を開いてくれているのは全部よっちゃんで、私にはそれはできない。
よっちゃんがお休みして私1人で活動したときに、1人じゃなにもできない、よっちゃんがいないとダメだって実感しました。私にないものを持っているから、すごい尊敬しています。
よしこ:でも顔ばっかりで……。
――今の芸風に関して悩みがあるのでしょうか。
よしこ:めちゃくちゃあります。顔は1つの武器としてありがたいと思うんですけど、顔だけではやっていけないと思うので。こういう見た目ですし、しゃべれる人だと思われるんですけど、実はしゃべりは苦手で。そこをもっと鍛えないといけないなと思っています。
まひる:私なんかなんもないので、(鍛えたいのは)全部です。よっちゃんは褒めてくれますが、褒めて私を成長させようとしてくれているんです。よっちゃんが頑張ってくれているから、私がもっと頑張ったらガンバレルーヤとしてさらにステップアップできるんじゃないかなって。これからのガンバレルーヤは私次第でダメにもなるし良くもなると思っているので頑張りたいです。
――まひるさんは特にどのようなところを磨きたいと考えているんですか?
まひる:まだこれっていうのがなくて。よっちゃんだったら女優さんのものまねとか、「クソがー!」とかありますけど、私はキャッチーなフレーズもないので模索中です。今はいつもよっちゃんにパスをもらってやっているので、自分でも発動できるようにならなきゃなって。そして、よっちゃんだけ、私だけ、ではなく2人だと一番面白いと思われるようになりたいです。
――コンビとしての目標に掲げているものはありますか?
よしこ:冠番組ですかね。テレビもラジオもやりたいです!
まひる:ラジオは表情が伝わらず言葉だけ。私たち見た目に頼りすぎている部分がありますが、ラジオは話芸が試される。そういった意味でも、ラジオで冠を持てるくらいのトーク力や見た目に頼らない笑いに憧れています。
○■単独ライブで“テレビで話せない話”を
――6月9日には3度目となる東京での単独ライブ「ブイッ 3」(ヨシモト∞ホール)が開催されますが、どのようなライブになりそうですか?
よしこ:ネタとトークの両方です。
まひる:これまでの2回はネタだけだったんですけど、今回はネタとトークを半々くらいにする予定です。
――変えた理由は?
まひる:単純にトークもしたいなって。あと、最近どうしてもみなさんに聞いてほしい出来事が起きて、テレビでは話せないような話なので単独ライブで聞いていただこうと思ったんです。
――“テレビでは話せない話”って気になります!
まひる:そんなに期待されちゃうと(笑)
よしこ:ラフな感じですよ! ハードルは下げておいてください(笑)。でも、私たちが本当に面白いと思っていることをやるので、見に来ていただけたらうれしいです。
■プロフィール
ガンバレルーヤ
よしこ(1990年10月24日生まれ、愛知県出身)とまひる(1993年8月30日生まれ、鳥取県出身)によるお笑いコンビ。ともにNSC大阪校35期で、2012年6月12日にコンビ結成。『内村てらす』(日本テレビ)のレギュラー出演をきっかけに2017年5月に東京進出し、全国区の人気者に。大阪時代から同居を続けている仲良しコンビとしても知られている。