Spotifyとイープラスが提携、音楽業界への危機感と理念が一致
音楽ストリーミングサービス・Spotifyとチケットサービスを運営するイープラスが30日、都内で合同記者説明会を開き、同日にパートナーシップを締結したことを発表した。
これにより、両社はそれぞれのアプリやサイトの機能を連携させることで、音楽聴取履歴や嗜好に応じたコンサート情報をSpotify上で提供可能に。気になるコンサートのチケット情報は、ワンタップでイープラスのチケット販売サイトで確認でき、ログインすればその場で購入することができる。
そのほか、イープラスが運営する音楽情報メディア・SPICEや各種フェス情報アプリもSpotifyと連動。気になるアーティストの曲は、サイトやアプリ上に埋め込まれたSpotifyを通じて聴くことが可能になる。
さらにイープラス協力の下、Spotifyでお気に入りのアーティストの音楽を日頃から熱心に聴いているリスナーに対して、そのアーティストに関連する付加価値の高い体験を優先的に案内する「FANS FIRST」プログラムを、日本でも国内アーティストで本格的にスタートさせる。
「高額なチケット転売」「ファンクラブなどコアなファンにしかライブ情報が届かない」「特定のアーティストに興味が限定される」などを、音楽業界が抱える課題と捉える両社。独自のパーソナライズ機能で新たな音楽体験提供するSpotify、スマチケなどの転売対策やライブマーケットを主力とするイープラスのタッグは、これらの課題を解決する先に見据える「アーティストとファンの橋渡し」の理念が互いに一致している。
新しいアーティストとの「出会い」と「コンサート情報」を速やかに提供し、熱量の高い音楽ファンへと育てる。この循環により、音楽の裾野を広げていく狙いがある両社。イープラスの常務執行役員・松田勝一郎氏は「Spotifyとイープラスは『アーティストとファンをつなぐ』という共通の思いを持っています」と語り、「このままでは音楽業界全体が先細りになってしまうのでは」と危惧するスポティファイジャパン代表取締役社長・玉木一郎氏は「楔を打ち込みたい」と今回のパートナーシップに大きな期待を寄せている。
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