牧原俊幸アナ、フリーの仕事はマジックも武器に「いつも仕込んでます」
●岩手めんこいテレビで爪痕残す
昨年7月にフジテレビを退社した牧原俊幸アナウンサー。フリーになった直後、特技のマジックで念願の寄席デビューを果たして話題となったが、ついには、その技術を伝授する『マッキーのおしゃべりマジック講座』を今月から開講した。
ナレーションに限らず、バラエティ番組にも出演して活躍を見せている牧原アナに、フリーアナウンサーとしてのこの1年を振り返ってもらった――。
○■日テレでマジックのネタ見せ
――フジテレビを退社されて1年がたちましたが、ここまでのフリーアナウンサーとしての活動を振り返って、いかがですか?
おかげさまでいろんなことやらせてもらって、一番感動したのは、フジ以外の局でナレーションをやらせてもらったことですね。他局のナレーションが読めるというのはそんな簡単に実現するもんじゃないと思ってたんですけど、いくつか機会をいただきました。『メイドインジャパン!』(TBS)では、3時間の特番でナレーターが2人だったんですけど、結構な量を読ませていただいて、ゴールデンタイムの番組が自分のナレーションで進んでいくということは、あらためて非常にうれしかったですね。
――最初のフジ他局のお仕事はテレビ大阪でした。
なぜか壇蜜さんとツーショットでの司会でした(笑)。
最初に聞いたときはビックリして、ドッキリかなと思って現場に行ったら、本当に壇蜜さんがいました。
――さまざまな番組に出演されていますが、特に印象に残っている仕事は何ですか?
やっぱり『有吉反省会』(日本テレビ)ですね(笑)。フリーアナウンサーというより、「マジックのクオリティが低すぎることを反省」ということで、面白くやっていただきました。実は、あの「禊ロケ」で、イリュージョニストのメイガスさんのお弟子さんのプリマベーラと共演させていただいたんですけど、そのロケにメイガスさんもいらっしゃって知り合いになれたことが、今回の講座にもつながったんですよ。ほかにも時々クイズ番組に出させてもらったり、『99人の壁』(フジ)も引き続き出題ナレーションを担当して、非常に楽しくやらせていただいています。
――マジシャンの“マッキー牧原”として、『笑点 特大号』(BS日テレ)にもご出演されましたよね。フリーになってすぐの頃に浅草演芸ホールに出演した時、学生時代の落研仲間だった桂竹丸さんにお世話になったんですけど、竹丸さんを通じて有名な演芸作家で『笑点』をやっている佐藤かんじさんと知り合いになって、「BS出てみない?」って言われたんです。あれはビックリしましたね。
10分くらいしっかりマジックをやらせてもらったんですけど、芸人扱いですから、事前に日本テレビに行ってスタッフにネタ見せをして、「ここは順番を逆にしたほうがいいんじゃないですか?」なんて指導も受けたりして。何とか失敗もなくうまくできて、すごく記念になりました。
――次はぜひ地上波の『笑点』で…
いやぁ、そこまでは思ってないです(笑)
○■想定とは違う方向の仕事もたくさん
――マジック絡みの仕事は多いんですか?
そうでもないんです。先日は、岩手めんこいテレビで2日間、夕方のニュースを読んできました。夏休みに入るキャスターの方の代わりに出て、空いてる時間はめんこいテレビの若い皆さんの原稿読みを聞いてあげたりして、研修も半分兼ねて行ったんですけど、それも新鮮で面白かったです。
――岩手の視聴者は牧原さんが出てきてビックリしたでしょうね(笑)
おまけに2日目の出演の最後に、ちょっとマジックもやりましたから(笑)。スタジオでキャスターとしてニュースを読むのは本当に何年かぶりだったので、ちょっとドキドキしましたけど、爪痕を残して帰ってきました(笑)
――この1年の活動は、思い描いていた通りでしたか?
最初はナレーション中心かと思っていたんですけど、想定とは違う方向のお仕事もたくさん頂きましたね。レギュラー番組が『99人の壁』くらいなので、いろんなことにチャレンジしていこうと思ったんです。
――その中で、やはり特技のマジックは、1つの武器になっているのでしょうか?
そうですね。何かリクエストされたらすぐできるように、いつも道具を仕込んでいますので。めんこいテレビでも、本番の前の日に食事会があったんですが、その時に何か見せたほうがいいなと思って持ってマジックをやったら、「それ、明日やってください!」って言われたんで(笑)
●フジ出身の同志の活躍はうれしい
――他のフジテレビOB・OGのアナウンサーの方たちとの交流はあるんですか?
山中(秀樹)さんとかはLINEで連絡したりしますね。この前『東大王』(TBS)に出たら、富永美樹ちゃんに久々に会って、懐かしかったです。特にフジテレビ出身の女性アナウンサーはあちこちで出ていますから、いろんなところで同志が活躍しているのはうれしいですね。
――今度は笠井信輔アナが、フリーとして独立されます。
笠井くんは、映画とか自分ならではの知識をいっぱい持っているから、いつかはそうやってフリーとして活躍することになるんじゃないかと思っていました。これから楽しみですね。
○■学んだことを還元する
――先ほども少しお話が出た、今回新たに開講された『マッキーのおしゃべりマジック講座』についてもお話を伺いたいのですが、どのような経緯で始まったのですか?
私は大学4年生の頃から、荻窪のカルチャーセンターのマジック講座に4~5年通っていたんです。プロマジシャンの方が交代で来て、自分のネタを教えてくれるというすごく充実した内容で、さらにマジックにハマっていったんですね。今でも、当時書いたノートを見返してマジックをやることも多いんですけど、そこで学んだことを還元するという意味で、初心者の方にネタをお渡ししたいと思ったんです。それにあの頃、毎回新しいネタを教わるのはドーパミンが分泌されるようですごく楽しくて、今度は教える側になってまたそういう経験ができたら楽しいなと思って、東京フイルム・メートさんとお話をしたら、思ったよりすぐ実現できました。
――タイトルが『おしゃべりマジック講座』というのが、牧原さんならではですよね。
やっぱりアナウンサーというスキルを生かせることをやろうということで、なるべくおしゃべりを入れるマジックを教えていきたいと思います。音楽に合わせてやるマジックと組み合わせると、構成としてメリハリもつきますからね。
――第1回の講座を終えられて、手応えはいかがでしょうか?
思ったより何とかできたかなと思いました(笑)。
受講者には若いマジシャンの方もいたんですが、私がよくやるサロン系のマジックはあまりやらないということで新鮮に見てもらいましたし、逆に私があまり専門ではないカードのネタはみんなで共有させてもらったりもして、これはいいなと思いました。
――1回2時間という講座ですが、かなりのボリュームですよね。
手順が長いネタは2~3分かかったりするので、そういうものは1時間ほど個人練習の時間も必要だったりしますから、あっという間なんですよ。――まだまだネタはいっぱいあるんですね。
この講座でやるのは、自分がやっているネタが中心で、あとはマジックをやる人が最初に覚えるポピュラーなものになります。お金をかければいくらでも道具は買えますが、ロープとかハンカチとか、1つの道具でいろんな形の応用が効くものがいいなと考えています。そのほうが、実践もしやすいですしね。
――では、この講座の今後の展望をお願いします。
初回はわりと簡単なネタだったのですが、これからはもうちょっと手の込んだものも取り上げるようにしたいと思います。人前でマジックを披露するときは、3つ4つネタを持っておいて、最後に長尺で重みのあるものをやるといい形で締まりますから。興味のある方は『マッキーのおしゃべりマジック』で検索してみてください。
●牧原俊幸1958年生まれ、北海道出身。早稲田大学卒業後、83年にフジテレビジョン入社。『3時のあなた』『美味しんぼ倶楽部』『チキチキバンバン』『カノッサの屈辱』『カルトQ』『めざまし天気』『とんねるずのみなさんのおかげです/した』『クイズ!ヘキサゴンII』『キャンパスナイトフジ』などを担当。18年7月で同局を定年退職してフリーアナウンサーとなり、同年8月に浅草演芸ホールでマジシャン「マッキー牧原」として寄席デビュー。現在は『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(フジ)の出題ナレーションを務めるほか、『マッキーのおしゃべりマジック講座』を東京フイルム・メートで開講中(今後は9月16日、10月6日、20日、11月3日、17日に開催)。
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