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SUPER★DRAGON、既存の概念壊す“ミクスチャー”ステージに3,000人熱狂

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SUPER★DRAGON、既存の概念壊す“ミクスチャー”ステージに3,000人熱狂

9人組NEWミクスチャー系ユニット・SUPER★DRAGONが7日、ワンマンライブ「IDENTITY NINE」を東京・日比谷野外音楽堂で行い、3,000人と共に夏の終わりに相応しい大盛り上がりの野外ライブを成功させた。

SUPER★DRAGONは通称スパドラと呼ばれ、ハードロック・ヒップホップ・ヒューマンビートボックスなど独自のハードなサウンドを特徴とした “NEWミクスチャースタイル”のダンスヴォーカルユニット。
メンバーは志村玲於、古川毅、ジャン海渡、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽で、俳優と映画やドラマなどでも活躍をしている。

今回は8月14日にリリースした3rdアルバム『3rd Identity』をひっさげたライブとなっており、アルバム及びライブのタイトル通り「アイデンティティ」を軸に、各メンバーがプロデュースを行った9つの曲をメインに構成。

ダンスボーカルグループの中でも難易度の高いものに常に挑戦をし続け、幅広い音楽ファンから一目置かれていたスパドラだが、“表現者”として次のステップに進んだ彼らが見せた今回のステージは、これまでの強みをベースに様々な世界観へと表現の幅を広げ、確かなパフォーマンス力でそれらを体現。「スパドラのグループや作品に対する強いプライド」を随所で感じさせてくれるようなライブとなった。

オープニングイントロが流れ、「1・2・3・4」の掛け声とともに激しい重低音が会場に鳴り響くと、カウボーイ姿で銃を手にしたメンバーが次々と登場。白く高いスモークがステージに焚かれると、「Mada’Mada’」「hide-and-seek」「WARNING」とこれまでのスパドラらしい疾走感のあるヘヴィロックテイストやEDMベースの楽曲でライブがスタート。


合間に「日比谷、盛り上っていこうぜ!」「ぶちあがっていこうぜ!」と次々とメンバーがパフォーマンスを行いながら観客へ呼びかけ激しく煽り続けたかと思えば、玲於がメンバー数名の腕に身体を完全に深く預け、大きなジャンプを見せるなどアッと驚くパフォーマンスも披露され、観客のボルテージと熱は一気に急上昇していく。

○メンバープロデュースの楽曲

その後、映像が流れ「それぞれのアイデンティティを証明する9つの物語が始まる」というテキスト共にメンバーがプロデュースした9つの楽曲がノンストップで続く。1曲目は和哉プロデュースによる、ラテンサウンドやヒップホップがミクスチャーされたEDMベースの「La Vida Loca」。曲中、既に汗だくとなっているメンバーが、激しいサウンドに乗せ、挑発的な鋭い目線を何度も会場に投げかけてくるが、夕暮れ時の雰囲気も相まって、怪しくも抗えない刺激的な魅力がステージから強く放たれる。

2曲目は颯プロデュースの「Dragonfly」。真っすぐさや力強さ、疾走感がありながらもスパドラらしい重低音やハードさのミックスされたロックテイストの1曲で、サビでは手に持ったタオルを高く掲げて回す事で、会場に大きな一体感が生まれていた。

3曲目は毅プロデュースの「My Playlist』。エレクトロニック・ダンス・ミュージックの一種“ムーンバートン”というで陶酔感のあるサウンドに乗せ、恋愛のモヤモヤした気持ちを毅が書き起こした曲で、MV含め毅のこだわりが随所に詰まっているそう。
この日のステージでも毅はサングラスをかけ、タイトルにちなんだ小道具“レコード”を手にパフォーマンスを行い、楽曲の世界観を表現した。またメインダンサーやボーカルが鮮やかに入れ替わり、めくるめくようなフォーメーションダンス、合間に見せる颯や玲於がアクロバティットなど視覚的な面白さも見逃せない。

4曲目は洸希プロデュースの「Jacket」。洸希が恋愛に対して、悩みながらも自身を奮い立たせようとする気持ちを描いた少し大人な雰囲気のラブソングで、洸希の低い声をベースとしながら和哉・ジャン・彪馬・毅がラップやヴォーカルで参加。またトルソーを女性に見立て、次々と悩まし気な様子で腕を回したり、そっと撫でたり、抱き着くなどし、休みなく観客をドキッとさせるようなパフォーマンスも披露し、観客を翻弄していた。

5曲目は楽プロデュースの「Remedy For Love」。ミディアムテンポエレクトロのサウンドに毅と彪馬のヴォーカルが乗り、楽が芝居のような一幕をステージで披露。コンテンポラリーダンスを踊る女性と、黒を基調とした衣装をまとい手には赤い薔薇の花束を持った楽により、恋愛の別れの切なさを芸術的に表現。
これまでのスパドラのステージとは異なる新たな一面を見せてくれ、その雰囲気に圧倒された観客からは終了後には自然と拍手が沸き起こっていた。

6曲目は壮吾プロデュースによる「雨ノチ晴レ」。一転、明るく軽快なサウンドに乗せたロックンロールにラップが融合。メンバーも肩の力が抜けたようで、洸希が毅の肩を抱き、至近距離で楽し気に目を合わせながら歌ったかと思えば、楽が玲於に猫の手の真似をしてじゃれる様子を見せたり、各々自由に楽しそうな姿を見せる度に会場からは大きな歓声が起こる。また壮吾は颯・楽・玲於に担がれ、“自身が電車に乗っている様子”を表現(壮吾は大の鉄道オタク)し、楽しそうにステージを行き来していた。

7曲目はジャンプロデュースの「New Game」。ヒップホップのトラップを進化させたHybrid Trap(ハイブリッド・トラップ)でディープなヒップホップサウンドがロボット風のフォーメーションダンスと共に展開され、サウンド・ダンスともにスタイリッシュで洋楽的な世界観を感じさせるステージを披露した。

8曲目は彪馬プロデュースの「PANDORA」。
ポップとトラップが混ざり合い、攻撃的なラップとハイトーンの悩まし気なヴォーカルが畳みかけるように展開されるが、そうした世界観を体現するように彪馬は激しいサウンドに乗せながら、時折ドキッとするような目線や、舌をぺろっと出すなどの表情を見せており、観客に揺さぶりをかけていた。

ラストは玲於プロデュース「Strike Up The Band」。機械的で未来を感じさせる音にキラキラした電子音などが特徴でもあり、新世代のクラブミュージックともいわれているFuture Bass(フューチャーベース)を使い、これまでのスパドラらしい骨太で力強さを感じるラインが印象的な1曲。玲於によるドラを鳴らすパフォーマンスでスタートし、打楽器のみのダンスや拳を掲げて力強く歌唱する様子など、これまでの曲とはまた異なる、激しい男らしさを随所に感じるようなステージとなった。
○続々発表も

ここでメンバープロデュースによる9曲の歌唱を終え、一旦MCへ。それぞのステージを振り返りだすが、壮吾が自分のステージで行った鉄道に関する演出の話をしだすと、他のメンバーはワザとステージ上に現れたセミについて騒ぎ出して話を逸らし、すかさず玲於が「壮吾の話を聞いてあげて!」ツッコミを入れる場面も。また玲於が背の小ささをいじられた際には、最近成長期で身長が伸びた楽がわざと横に来て「横に来るな!」と怒られたり、背が伸びない仲間に入れられた洸希は「もう少し希望を持たせくれ!」と本気で焦る姿を見せるなど、これまでのパフォーマーの表情から一転、肩の力を抜いた9人の素が垣間見えるひと時となった。その後「LRL」「Untochable MAX」と続き、毅が静かに語りだして再びMCへ。
「来年でSUPER★DRAGON結成から5年目。感慨深い。みんなと一緒に着々と、地道に焦らず、たまに焦る事もあるかもしれないけど一歩一歩踏み出せている」と現状を振り返りつつも、「ファンの皆さん、そしてメンバー9人も生きていく上で、スパドラの事だけではなく、他の事も考えて生きていかなきゃいけない。難しい事もある。でも、9人とも結成してから変わらず、楽しく、本当に楽しくやれているのは間違いなくファンの皆さんのおかげ」とファンに感謝の気持ちを述べ、「どこに行ってもスパドラは僕たちにとっても譲れないもの。これからも譲れないもののまま、こだわりにこだわりぬいて、みんなに最高のモノを届けて、みんなと一緒に僕たちの観たい景色を一緒にみたい。これからも、僕たちのことをよろしくお願いします」と一言一言、考えるように丁寧に言葉にしていた。

その後、そうした彼らの気持ちを代弁するかのような1曲「BROTHERHOOD」へ。
“1人じゃみられない夢、ここにいられたのは”という歌詞に続き、力強い眼差しで「お前らがいたからだよ!」と絶叫する毅。ファン、メンバーとの絆を改めて確認し、未来を共に約束するようなこの曲に乗せて、感動は最高潮へ。

「最高の景色を見せてくれてありがとう!」と口にし、深々お辞儀をして、名残惜しそうに「ありがとう」と口々に言いながらステージを去ったメンバーたち。するとすかさず会場からは大きなアンコールの合唱が。

しばらくすると、「最後まで楽しみましょう!」と「PAYAPAYA」のサウンドと共にメンバーが再び登場。
これに喜んだ観客はメンバーと共にダンスを踊り、大きな掛け声をかけ、大きな一体感が会場を包み込む。その後、明るいポップチューン「SHOPPING TIME」となり、ライブを一通り終えたメンバーたちは安堵の様子を見せ、楽しそうに笑顔でお互いじゃれ合ったりしながら、ほっこりした様子でこの日のラストを締めくくった。

なおこの日は、スパドラがCDデビューを果たした記念日でもある11月16日に豊洲PITで「ドラフェス」と呼ばれるライブが行われる事が解禁されたほか、メンバーを年上組・年下組で2つのユニットに分けたファイヤードラゴン及びサンダードラゴンのミニアルバムリリースも発表された。
9人は相次ぐ解禁情報を受けて「新しい形で楽曲を聴かせたい」と、今後への力強い意気込みと決意を見せていた。

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