【女性編】マンガでありがちなシチュエーションランキング
メガネをはずした顔にドキッ
マンガを読んでいるときに、「この設定よくあるな~」と思うことがあるでしょう。遅刻しそうになってパンをかじりながら学校へ走り、角でぶつかった男子と恋に落ちる……。そんなベタな展開はさすがに見かけないものの、「あるある」シーンや設定はいくつもありそう。そこで、20代女性にマンガでありがちなシチュエーションを聞いてみました。
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Q.マンガでありがちなシチュエーションは?(複数回答)
1位メガネを取ると美少年&美少女48.2%
2位不良だけど本当は心が優しい33.7%
3位最初は敵だったのに紆余(うよ)曲折を経て仲間になる29.5%
4位スポーツ万能で頭もいいライバルがいる28.9%
5位毎日何かしらハプニングが起きる27.4%
■「メガネを取ると美少年&美少女」はありがち
・「メガネを取って『誰あの子?』、『あんなイケメンうちにいたっけ?』というシーンがよくあるから」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「最近はメガネ男子でかっこいいキャラクターも多いけど、小学生のころに読んでいたマンガでは、よくあるシチュエーションだった」(25歳/情報・IT/技術職)
・「メガネをかけている時点で美しいことが分かりそうなのに、まったく分からないところがいかにもマンガっぽい」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「普段は地味なキャラが実は……、という設定が多いと思うから」(28歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント職)
・「よくあるシンデレラストーリーだった気がする」(24歳/食品・飲料/技術職)
■「不良だけど本当は心が優しい」はありがち
・「少女マンガの王道だけど、ついキュンとしてしまう(笑)」(28歳/電機/技術職)
・「悪ぶっている人ほど、妹の面倒を見ていたり、優しい一面を隠していたりするから」(27歳/商社・卸/事務系専門職)
・「見た目と中身のギャップにほれてしまいそうになる」(27歳/金融・証券/営業職)
・「ありがちだけど、そこがいいと思うから」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)
■「最初は敵だったのに紆余(うよ)曲折を経て仲間になる」はありがち
・「いつの間にか敵役がレギュラー化していることが多いと思う」(28歳/自動車関連/事務系専門職)
・「最初は嫌なやつと思っていたキャラも、いつの間にかいいやつになっていたりするから」(26歳/金融・証券/専門職)
・「話が長くなると、さらに強い敵が出てきて、最初の敵はみんな仲間になってしまう話ばかり読んだ」(29歳/情報・IT/事務系専門職)
■「スポーツ万能で頭もいいライバルがいる」はありがち
・「『ドラえもん』の出木杉君とか、ライバルはいつもできる人な気がする」(25歳/金融・証券/専門職)
・「『そんな人いないだろー』と、つっこみたくなる」(25歳/金融・証券/専門職)
・「ライバルがいるから主人公が成長でき、切磋琢磨(せっさたくま)していける」(22歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
■「毎日何かしらハプニングが起きる」はありがち
・「そうじゃないと、マンガとしてはつまらなくなってしまうから」(24歳/医療・福祉/専門職)
・「普通に終わる日はない気がする」(23歳/その他/販売職・サービス系)
・「特にギャグマンガには必要不可欠だと思うから」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■番外編:こんなありがちシチュエーションも!
・見送りのとき、発車ベルと同時に電車内に引き込まれる:「頭じゃ『ありがち……』と分かっていても、つい引き込まれてしまう。理想のシチュエーションをマンガでかなえてもらえると、それだけで何か幸せな気分になれる」(28歳学校・教育関連/専門職/)
・体は小さいのに10人前くらいゴハンを食べる主人公:「活発さを表現したいのでしょうか。やせの大食いに対する世間の目は、いつも好意的です」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・頼りになる味方が実は敵or犯人:「『次号衝撃のラスト!』ってなっていたら多い……」(29歳/医療・福祉/専門職)
・雨の中待ち続けてびしょぬれになる:「雨の中待つならとりあえず雨宿りしながらだろう、と思う」(29歳/電機/秘書・アシスタント職)
総評
48%以上の支持を得て1位に選ばれたのは「メガネを取ると美少年&美少女」。最近はメガネ男子もモテ系に認定されているものの、かつてのマンガではメガネ=地味という図式がありました。
地味な男の子がメガネをはずした瞬間、イケメンだったと分かってドキドキする展開、ありましたよね。メガネ男子の代表といえば、『ドラえもん』ののび太。彼もメガネをはずしたら、本当はイケメンなのかも……ってことはないですね。
2位は少女マンガの王道シチュエーション「不良だけど本当は心が優しい」。どしゃぶりの日に子猫を拾う不良、幼い妹や弟のためにバイトで稼ぐ不良、いじめられっ子を他校生から助ける不良……、たくさんのかっこいい不良が登場しました。「見た目と中身のギャップにほれてしまいそうになる」という意見があるように、やはりギャップは大きなモテ要素なのでしょう。
3位の「最初は敵だったのに紆余(うよ)曲折を経て仲間になる」は、バトルものやスポ根ものでよく見られるパターン。学園ものでは、「仲の悪かった同級生が親友に」というパターンに当てはまります。
昨日の敵は今日の友ということですね。
4位の「スポーツ万能で頭もいいライバルがいる」に対しては、「『そんな人いない』と、つっこみたくなる」という意見のほか、「ライバルがいるから主人公が成長できる」という意見も。優秀なライバルは、確かに主人公の成長のために存在しているのでしょう。
5位は「毎日何かしらハプニングが起きる」。そもそも、何か起きるから面白いマンガになるので、これは必要不可欠なありがちシチュエーション。深刻な事件から思わず笑えるマヌケなアクシデントまで、マンガの世界で起きている何かが私たちを楽しませてくれるんですよね。
今回のありがちを総合すると、メガネの下の素顔が美女の主人公は心優しい不良くんと恋に落ち、優秀だけど意地悪なクラスメイトからのいじめを克服しつつ、最終的に親友になるという流れでしょうか。いろんなありがちパターンを探して、ありがちストーリーを作ってみるのも楽しいかもしれません。
(文・塩澤真樹/C-side)
調査時期:2011年5月24日~5月31日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:女性620名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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