スッチーは見た (10) スッチーとお客さまとのロマンス……
この連載も遂に第10回となる今回で最後よ。
ということで、ラブ編で締めくくるわ。
ある日、いつもご利用いただく某商社にお勤めの顔なじみのお客さまがご搭乗され「今日会社の後輩も一緒なんだよー、よろしくねー」と、会社の後輩の方を紹介してくれたの。
紹介されたそのお方、イケメンでとても爽やか系、誠実そうな印象! 胸が高鳴るのだけれど、その日私はビジネスクラスの担当。
そのお客さまはファーストクラスだったので、残念ながらご挨拶だけでおわってしまったのよね。
到着して、はい、さようなら。
……ま、ここまではフツーにある話。
フライトが終わって一段落、後輩たちと食事に行く約束をして、某ホテルのロビーでの待ち合わせをしてしてた時よ。
「あれ? どこかで見覚えがあるお顔! 」。
そう、お昼に機内で紹介されたあのイケメンお客さまだったのよ! 声をかけてもいいものかどうしたものか……と悩んでいるうちに、こちらに気付いて話しかけてくれたじゃないの! 「偶然ですね、待ち合わせですか。
僕らも今から食事に行くんで、もしお邪魔じゃなければご一緒しませんか」。
たまたま彼がチェックインしているそのホテルで後輩と待ち合わせをし、出会ってしまったわ・た・し! 数あるホテルの中、この瞬間、この場所で巡り会うなんて……。