鉄道トリビア (139) 引退直前の小田急ロマンスカー10000形、車体が短いのはなぜ?
もうすぐ小田急電鉄から2形式のロマンスカーが引退する。
白地にワインレッドの帯の10000形(HiSE)と、白地にオーシャンブルーとオーキッドレッドのラインが入った20000形(RSE)だ。
両方ともロマンスカーだけど、10000形は先頭車両に前方展望席があり、20000形にはない。
20000形は中間車の2階建て車両が特徴で、いわば「側方展望席」だ。
ところで、10000形に限らず、前方展望席のある小田急ロマンスカーは、ほかの車両に比べると1両ごとの車体が短い。
20000形の中間車の車体長が約20mなのに対し、10000形の中間車の長さは約12m。
20000形はほとんどの鉄道が採用している大型車と同じだが、10000形はその半分くらいしかない。
ローカル鉄道向けの車両でさえ長さ17~18mだというのに、もっと短いのだ。
なぜ展望席のあるロマンスカーは車体が短いのだろう。
実を言えば、前方展望席があることと、車体が短いことに直接の関係はないかもしれない。
似たような前方展望席を備えていた名鉄パノラマカーや、国鉄165系電車を改造し、現在は富士急行で「フジサン特急」