奥様はコマガール (32) 強情な妻の憎まれ口を押さえつける方法
素直に「はい」や「ごめんなさい」が言えないタイプの人がいる。
このタイプは他人にミスなどを指摘されたとき、真っ先に「いや、違うんです」「いや、実はそれは……」といった言葉が口をつき、相手をますます怒らせてしまう。
会社に一人はいるだろう。
もしかしたら、妻のチーもその手のタイプかもしれない。
例えばチーは、歯磨きをしながら部屋の中で何か別の用事をすることが多く、したがって最後に口をゆすぐ際に洗面所ではなく、キッチンの流しを使うことがある。
これ自体は僕も特に気にならない。
洗面所であろうが、キッチンの流しであろうが、口をゆすいだあとに水を流して綺麗にしておけば、どっちでも一緒だ。
しかし、チーはこのあと、歯ブラシをそのままキッチンの流しの脇に置き去りにすることが多く、これに関しては少々いただけない。
使用した歯ブラシは、すぐに元の場所に戻してほしいのだ。
こういった置き去り系の例は、他にもたくさんある。
チーは会社から帰宅すると、バッグをソファーに置き去りにしたまま数時間放置したり、チラシ類を食卓の上に置き去りにしたまま数日間放置したり、すなわちチーは物をすぐに片付けないタイプなのだろう。