進化する高速バス - 広さ十分、マッサージ機やイオン発生機搭載タイプも (1) 「価格競争ではなく、移動需要の拡大を」
デラックスタイプの「New Premium」から新標準ともいえる「Relax」までの4タイプで、実際に座ってみると予想以上の快適さだった。
実車の内覧会に先駆けて、ウィラーグループ代表の村瀬茂高氏が挨拶。
「人が移動すると2つの元気が生まれる。
移動した人は旅先で元気になり、旅先である地方も活性化される。
ウィラーは航空機のLCCと同様に、低価格と新たな価値の提供によって、新しい移動需要を生み出したい」と、新高速バスの意義と新シートへの思いを語った。
また、「いままで移動しなかった人に参加する機会を提供する。
価格競争ではなく、移動需要の拡大をしていきたい」と、今後の展望を述べた。
同社は大阪南港発のフェリーと接続する路線バスや、バス到着地の私鉄や地下鉄とタイアップしたフリーきっぷ付きの企画商品を販売している。
今後もフェリー、地域路線バスなどと連携した「低価格移動サービスの全国ネットワーク」を作っていきたいとし、LCCへの働きかけも検討しているという。
デラックス版の「New Premium(ニュープレミアム)」は落ち着いた雰囲気の大型シート。
横3列、前後8列のゆったりとした配置で、シート幅は61cm。
最大の特徴は体の姿勢に合わせた3種類のクッションだ。
背中の部分は包み込むような柔らかさで、腰はしっかりとホールド感のあるかたさ。
座面は柔らかいが、厚めで底付き感がない。
リクライニング角度は140度と大きく、どんな角度でもお尻がずれる感覚はない。
また、バスにはソフトバンクWi-Fiスポットを搭載しており、筆者のiPhoneの感度も良好だった。
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