航空トリビア (11) LCCなのに”プレミアム”ってどういうこと??
今年は3月のピーチ・アビエーション、7月のジェットスター・ジャパン、8月のエアアジア・ジャパンと、新しい低コスト航空会社(LCC)の新就航が続く。
LCCといえば、ピーチが関空 - 札幌・福岡を片道250円で、スカイマークが成田 - 札幌・旭川・福岡・那覇を片道980円で販売するなど、大手にはないキャンペーン運賃や激安運賃で話題を呼んでいる。
そんな驚きの運賃が出せるのは、LCC(Low Cost Carrier=低コスト航空会社)という名の通り、運航・営業上の経費を低く抑えるビジネスモデルを採用しているからである。
ただしコストが抑えられているからといって、すべてのLCCが安さだけをウリにしているわけではない。
世界には様々な航空会社があるが、JALやANAのような長距離線も短距離線も国際線も国内線も幅広く運航するネットワーク・キャリア(大手航空会社)に入らない比較的低コストで運航している航空会社はすべてLCCに分類される傾向が強い。
そのため、LCCには格安運賃をウリにする航空会社だけでなく、一部ローカル路線を運航する航空会社や上質なサービスを体験できるLCCもあるのだ。
ドイツのエアベルリンは、路線にもよるが食事やキャンディー、新聞、雑誌などを無料で提供し、日本にも就航しているエアプサンではおにぎりが無料で出される。