読む鉄道、観る鉄道 (5) 『オリエント急行殺人事件』 - 豪華個室寝台車で起きた密室殺人事件!
『オリエント急行殺人事件』は、イギリスの人気作家、アガサ・クリスティーの代表作。
トルコのイスタンブールを出発し、フランスのカレーへ向かう列車の中で起きた密室殺人事件に、たまたま乗り合わせた名探偵、エルキュール・ポワロが挑む。
トルコ・イスタンブール発、フランス・カレー行きの国際列車「オリエント急行」の1等車個室寝台で、アメリカ人の富豪ラチェット・ロバーツが殺された。
薬を飲まされ昏睡したところに、12カ所も刺されていた。
部屋には鍵がかかっており、内側からチェーンロックまで使われていた。
別の事件を解決してイギリスへ帰る途中の名探偵、エルキュール・ポワロは、列車を運行するワゴン・リ社の重役に事件解決を依頼される。
「運行会社にとっては不祥事だ。
次の駅で警察が介入する前に解決して欲しい」。
じつはポワロは、生前の被害者に食堂車で会っていた。
何者かに脅迫されていたラチェットはポワロにボディガードを依頼する。
しかしポワロは気乗りせず断ってしまった。
ポワロは自責の念に駆られて捜査を開始する。
雪で立ち往生している列車で起きた事件。
しかも現場はポワロの隣の個室である。