東日本大震災から1年 - 身のまわりの放射線量はどうなっている? (1) エステー新製品とシンチレーション式線量計を比較
明日で東日本大震災から1年。
その後に発生した福島第一原発事故によってまき散らされた放射能。
時間が経つにつれ、次々と明らかになる汚染の実態に、多くの人が放射能に関心を寄せる中、個人で放射線量を測定する人々が増加している。
そんな中、満を持して登場したのが、エステーが2月に発売した「エアカウンターS」だ。
放射線測定に関しては、国民生活センターが粗悪品への注意喚起を促すなど賛否両論がある中で、普及量産モデルとも言える廉価な商品を昨年10月に先行して発売した同社。
今回発売された商品は、希望小売価格7,900円とよりリーズナブルになり、使い勝手も向上。
今回は、そんな話題の新製品を使ってみた感想などをレポートしたい。
まずは外観。
第一印象はまるで体温計のよう。
筆者がこれまで目にしたことのある線量計は、計算機やトランシーバーのような形状だったのに対して、こちらはスティック状だ。
いかにも線量計というイメージがない点が新しく、屋外で使用していても放射線を測っているようには見えない点もポイントが高い。
使用方法は、単三電池を入れ、電源スイッチをオンにするだけ。
カウントダウンがディスプレイ上で始まり、その後”予測値”が表示される。