京王電鉄、震災から1年後の3月11日午後2時46分に全列車一斉停止訓練を実施
京王電鉄は11日、大地震を想定した全列車の一斉停止訓練を実施する。
対象路線は京王線・井の頭線全線で、同日の午後2時46分から約30秒間、全列車が停止する。
今回の訓練は、昨年3月11日の東日本大震災の経験を踏まえて実施されるもの。
この日、京王線でダイヤ改正が行われたが、地震発生により、深夜まで運転見合わせが続くことに。
その後も減便を余儀なくされ、計画停電により完全運休する区間も出るなど、大きな影響を受けた。
現在、京王では沿線11カ所に地震計を設置し、気象庁の「緊急地震速報」を活用した早期地震警報システムも導入。
高架橋柱やトンネルなどの耐震性を向上させるための工事も進められている。
また、防災訓練だけでなく、今年2月には東京都や新宿区と協力し、新宿駅で帰宅困難者対策訓練も実施。
大規模災害時の初動対応への意識向上に努めている。
震災から1年を経て行われる今回の訓練に、「地震災害の風化を防止するとともに、地震発生時の被害を最小限にとどめるため実施します」と同社。
地震発生時刻の午後2時46分、全列車が停止することに、「ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします」としている。
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