鉄道トリビア (147) 「のぞみ●号」には法則がある
運行本数が多い特急列車は、「列車名+●号」のように表記され、●の部分には数字が入る。
たとえば中央本線の特急は、「スーパーあずさ1号」「あずさ2号」といった具合だ。
数字は下り列車が奇数、上り列車が偶数で、発車時刻が早い順に、下り列車の場合は1号、3号、5号……、となる。
しかし新幹線は複雑だ。
東海道新幹線の東京駅では、「のぞみ1号」に続いて「のぞみ3号」が発車するが、次は臨時の「のぞみ303号」といきなり3桁に。
その直後には「ひかり501号」が発車する。
500本も走っていない「ひかり」が、なぜ501号になるのだろう? 「こだま」には800番台もある。
じつはこの数字、運行する順番を示しているわけではない。
路線ごとに列車を管理する「列車番号」を、列車名の後ろに付けただけだ。
JRの場合、列車番号は国鉄時代からのならわしで、客車列車は数字のみ、電車は末尾に「M」(モーターのM)、ディーゼルカーは「D」(ディーゼルのD)の記号を付けている。
ただし、大都市など複数の路線が集中する場合は、隣の路線に同じ番号の列車が到着するとややこしくなる。
そこで例外的な記号も使われる。