くらし情報『読む鉄道、観る鉄道 (7) 『アンストッパブル』 - 実話を元にした列車暴走アクション』

読む鉄道、観る鉄道 (7) 『アンストッパブル』 - 実話を元にした列車暴走アクション

読む鉄道、観る鉄道 (7) 『アンストッパブル』 - 実話を元にした列車暴走アクション
列車の暴走を扱うアクション映画は、『新幹線大爆破』や『大陸横断超特急』のようにいくつもあるし、映画のひとつの場面として暴走列車を登場させることもある。

しかし、『アンストッパブル』のリアリティは他の追随を許さない。

なにしろ本作品は実話を元にしており、油断すればいまでも起こりうる状況を描いているからだ。

給料の安い新人を雇い、ベテランは解雇。

鉄道会社に合理化の嵐が吹き荒れる。

現場に不協和音が響く中、機関車1206号にベテラン機関士と新人車掌が乗り込んだ。

勤続28年の機関士フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と、雇われて4カ月の新米車掌ウィル・コルソン(クリス・パイン)だ。

妻と死別し、娘にも冷たくあしらわれたフランクは、いまどきの若者らしく携帯電話に夢中で仕事をおろそかにするウィルにいら立つ。


仕事のミスを責め立てるフランク。

しかし、ウィルも離婚の危機であった。

そんな中、乗務員に無人列車が暴走したとの知らせが入る。

暴走は惰性ではなく、フルスロットルでばく進中だ。

緊急ブレーキは効かず、ヘリコプターで元海兵隊員の機関士を乗せるなどの緊急手段は相次いで失敗した。

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