非ベンゾジアゼピン系不眠症治療薬、発売へ―国内では12年ぶり - エーザイ
錠」は、不眠症の主症状である入眠障害と中途覚醒のいずれにも有効であるほか、原発性、併発性のいずれの不眠症にも有効だとのこと。
併発性とは精神疾患、身体疾患をともなうもの。
原発性はそのいずれにもよらないものをいう。
続いて、久留米大学医学部神経精神医学講座教授・内村直尚氏によって、「これからの不眠症治療の新たな選択」についての説明が行われた。
内村氏によると、人間の脳は体重の2%しか占めていないにも関わらず、身体全体で使うエネルギーの20%近くを消費しているという。
しかも、現代人の生活は、身体よりも脳を使うことが圧倒的に多いため、十分な睡眠をとって脳を休ませる必要があるのだそうだ。
「睡眠中は、ストレスから解放されるため、心や脳が十分に休息をとることができる」と内村氏。
さらに、不眠が及ぼす悪影響として、「うつ病の誘因・憎悪」、「心血管イベントの誘発」「高血圧糖尿病脂質異常症」、「肥満の誘因・憎悪」、「仕事上の能率・生産性の低下」、「医療費の増大」などを挙げた。
また、「年齢を調整した睡眠時間の死亡リスク」の統計結果から、睡眠時間が7時間の人がもっとも死亡率が低いことが判明していることを報告。