世界初の自転車シェアリングシステム「COGOO(コグー)」実験開始
学内の駐輪場2カ所に自転車10台が設置され、Android対応のスマートフォンで専用アプリがダウンロードできる。
順次iPhoneやiPad、フィーチャーフォンにも対応させ、2012年6月までに9カ所100台に設置規模を拡大する予定。
COGOOは、数人で1台の自転車を共有し、利用者が好きな駐輪場で借りて好きな駐輪場に返せるシステム。
往来の方法では(1)駐輪ラック、(2)電源、(3)通信端末、(4)精算機、(5)電子錠などが必要だったが、COGOOは電子錠を自転車に装着するだけで無人サイクルシェアリングが実現できる。
電子錠に通信端末を搭載しないタイプとしては、世界で初めてのシステム。
利用者は端末に専用アプリをダウンロードし、駐輪場の近くでアプリから自転車を選択して開錠、レンタルを開始できる。
乗り終えたら駐輪場に自転車を止めて電子錠を装着し、アプリで施錠して返却処理を行う。
これら一連の流れで、自転車の利用時間が自動的にカウントされる。
自転車の鍵の開閉には、スマートフォンやタブレットなどの端末のBluetooth機能を利用する。
システムは同社とイデアシステム(株) 、NCデザイン&コンサルティング(株)の3社で共同開発された。
同社によると、導入コストが往来のものに比べ約1/4に抑えられ、1台から導入できるため駐車場のスペース確保も容易にするという。
将来的には、放置自転車問題の解消や、環境負荷の少ない交通インフラの構築の手段にしたい考えだ。
環境省の平成24年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(競争的資金)にも採択されている。
さらに、「COGOO(コグー)」には、「みんなと一緒に(cooperate)未来へ進もう(go)」という意思が込められており、自転車の“漕(こ)ぐ”にちなんで「コグー」と名づけられた。
あらゆる人が仲間になってシェアして使ってもらいたい、明日の地球環境へ貢献していきたいという思いから、ロゴデザインは自転車で前進する3匹のシロクマがモチーフとなっている。
今後は、首都圏の大学のほか、駐輪場不足や放置自転車の問題を抱えているマンション、レンタサイクル需要が高い観光地のホテル・コンビニ、既存の自転車シェアリングシステムの導入が進んでいない自治体への導入も検討されている。
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