鑑定価格の上昇に伴なうJ-REITの資産価値向上に期待
一般に、金融機関の不動産セクターに対する融資姿勢が積極的になることで、不動産売買が活発化しやすく、それに伴ない、実物不動産価格は上昇する傾向にあります。
また、実物不動産価格の上昇が、その後、不動産の鑑定価格に反映されていく傾向にあることから、不動産を保有・管理するJ-REITにとっては、こうした一連の動きによる資産価値の向上が注目されています。
実際、下図にみられるように、REITの保有物件の鑑定価格は、金融機関の不動産セクター向けの融資姿勢と連動性する傾向にあります。
足元で、金融機関の融資姿勢の改善が続いていることに加え、国内の景況感が回復傾向にあることなどを考えると、今後、鑑定価格が対前期比で上昇に転じる可能性があるとみられます。
加えて、REITの本来的な価値として注目されている純資産価格(NAV)が、J-REITの保有する物件の鑑定価格などをもとに算出されていることから、金融機関の融資姿勢の改善が結果的に、J-REIT価格を支えていくものと期待されます。
(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。
)(2012年4月4日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。
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