好調なパフォーマンスが続く新興国ハイ・イールド社債
このような中、2011年9月末から最近までの主な債券のパフォーマンスを見ると、新興国ハイ・イールド社債が好調なパフォーマンスを示していることがわかります。
この背景として、新興国ハイ・イールド社債は、企業が発行する債券という側面があることから、他の債券と比べ、株式のように景気や企業業績の改善期待などを反映しやすい資産であることがあげられます。
また、景気回復局面などでは、投資家のリスク許容度が高まるため、相対的に格付が低い分、利回り水準が高いといったハイ・イールド社債の特徴がポジティブに働いたとみられます。
加えて、新興国は先進国と比べて、良好な財政状況や高い経済成長率、およびそれらに伴なう信用力の向上などを背景に、近年、国の格付が高まる傾向も、追い風になっていると考えられます。
一方で、景気が冷え込むような局面では、上記と反対の動きとなることから、新興国ハイ・イールド社債が売られやすい傾向になることには注意が必要です。
実際、2008年の金融危機後の世界的な景気後退に対する警戒感や、2011年の欧州債務問題の深刻化に伴なう世界景気の減速懸念の高まりを受けて、新興国ハイ・イールド社債のパフォーマンスが大きく悪化しました。
しかし、こうした下落時においても、相対的に高い利回りから得られる利子収益の積み上げ効果が期待されることに加え、下落からの反発力が極めて強い傾向にあることには注目すべきでしょう。
現在、世界景気が明るさを取り戻しつつあり、景気回復の足取りがよりしっかりしたものになっていくようであれば、その恩恵を捉えることが期待できる新興国ハイ・イールド社債の魅力は、ますます高まっていくものと考えられます。
(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
)(2012年3月30日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。
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