レンゴーは18日、防炎製品認定基準を満たす「防炎段ボール」を開発したと発表した。
災害時の避難所向けに、ダンボールの防炎加工技術を用いてダンボール製間仕切りと簡易更衣室を商品化し、その第1号として東京都板橋区に採用されたとのこと。
東日本大震災では、避難所の間仕切りや床敷きとしてダンボールが活用された。
しかし、大勢の人が集まる災害時の避難所で、万一火災が発生し、ダンボールなどに燃え移れば大きな2次災害を引き起こす可能性がある。
こういった背景から、災害用間仕切り等の防炎製品認定基準が制定されるなど、防炎化に対するニーズが高まっていたという。
日本防炎協会が認定する防炎製品として、「災害用間仕切り等」「ローパーティションパネル」「展示用パネル」の3品目で認定取得。
災害用間仕切り等では日本初の認定になるとのことだ。
構造用合板2級規格品と比較すると重量は約1/6、強度は同等以上。
また、通常のダンボール同様の加工ができ、オフセット印刷での美粧印刷も可能となっている。
防炎加工に用いられる薬剤は人体に安全無害で、100%リサイクルも可能という。
「優れた防炎性能を有し、美粧印刷も可能な防炎ダンボールは、間仕切りなどの防炎製品以外にも、建材、フィルター類、自動車関連部品といったこれまでダンボールが使用されていなかった分野への用途拡大も見込まれる」(同社)としている。
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