まつ毛貧毛症の治療薬「RK-023」の第1相臨床試験完了
アールテック・ウエノは、睫毛貧毛症治療薬として同社が開発中の新規化合物「RK-023」の第1相臨床試験を完了したことを発表した。
睫毛貧毛症とは、睫毛(まつげ)が、貧弱で短い、まばら、色が薄いなどの原因で、睫毛本来の機能が十分に発揮できない疾患のこと。
同社は、新規生理活性脂肪酸誘導体である新規化合物(RK-023)を、皮膚疾患領域の治療薬として開発し、睫毛貧毛症治療薬開発の一環として第1相臨床試験を完了した。
RK-023の安全性・忍容性及び薬物動態を検討することを目的とし、RK-023が含まれていない製剤と、含まれた製剤の2種類を使った二重盲検試験(※)を、健康な成人男女それぞれ8名を対象として、睫毛生え際への5日間連用塗布を行った。
また、眼に対する安全性を確認するために、健康成人男性3名にRK-023を単回点眼した場合の安全性および薬物動態の検討を目的とした第1相臨床試験も併せて実施した。
いずれの試験においてもRK-023に副作用は認められず、眼圧下降や充血などの眼科的所見も認められなかった。
また、薬物動態の結果からもRK-023の安全性問題は少ないという結果になった。