航空トリビア (16) CAの採用基準に「容姿端麗」はある?
一般にささやかれている航空業界のウワサ。
その中でも多くの人が気になるのは、「CAの採用基準に『容姿端麗』との項目があるのか」ということではないだろうか。
答えから言おう。
それは、「ある」だ。
サービスで世界一の座に君臨するアジア系航空会社のある担当者は、筆者のインタビューにはっきりとこう答えた。
「CAの採用基準に容姿はあります。
それも顧客サービスの一部ですから」。
どこかの団体が聞いたら怒りで卒倒しそうな話だが、少なくともアジアでは珍しい話しではない。
CAはまだまだ社会的なステータスのある仕事であり、「花嫁修業」として短期間だけ働く制度を設けている航空会社は多い。
短期間であってもCAには安全管理という重要な要素があるので、厳しい訓練を終えて乗務し、もし乗客からクレームが来たら再度、訓練生に戻されることもある。
それだけ厳しい世界なのだ。
それでもCAへの応募者は多いので、「容姿端麗」な人材を採用する余裕があるのである。
同じ質問を日系の大手航空会社に何度かしたが、そこは少しでも差し障りのある事柄には本音を言わない日本人。
案の定、言葉を濁す。
一方、アメリカでは、そんな答えをしようものなら、女性差別だと訴えられかねない。