「貿易収支」の赤字が4月として過去最大 - 通信機・液化天然ガスなど輸入増
それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5,203億円の赤字となった。
貿易赤字は2カ月連続で、4月単月としては過去最大。
輸出額は、前年同月比7.9%増の5兆5,665億円で2カ月連続の増加。
輸入額は、同8.0%増の6兆868億円と28カ月連続で増え、差し引きした貿易収支は5,203億円の赤字となった。
輸出品目を見ると、自動車が前年同月比219.7%増、映像機器が同72.7%増と大幅に増加したほか、自動車の部分品も同17.6%増となった。
一方、鉄鋼は同12.7%減、プラスチックは同15.7%減だった。
輸入品目では、原粗油が前年同月比27.1%増、火力発電の燃料となる液化天然ガスが同45.7%増、また通信機も同63.3%と大きく数字を増やしたのに対し、非鉄金属は同33.2%減と3割以上減少した。
地域別に見た場合、米国は輸出額が前年同月比42.9%増の9,589億円で6カ月連続の増加。
輸入額は同4.4%増の5,331億円と4カ月連続で増え、差し引きした貿易収支は4,258億円の黒字で、金額は3カ月連続の増加となった。
輸出品目では、自動車が前年同月比317.1%増と大きく伸びたほか、原動機が同42.8%増、自動車の部分品が同25.1%増。
輸入品目別では、航空機類が同161.7%増、石油製品が同143.7%増えた。
EUは、輸出額が前年同月比1.9%減の5,831億円で7カ月連続の減少。
輸入額は同4.2%減の5,217億円と13カ月ぶりにマイナスとなり、差し引きすると貿易収支は614億円の黒字、金額は10カ月ぶりの増加となった。
輸出品目では、自動車が前年同月比104.6%増、建設用・鉱山用機械が同97.7%増となった一方、半導体等電子部品が同43.2%減、有機化合物が同29.0%減。
輸入品目では、航空機類が同618.0%増と大幅に増えたのに対し、有機化合物が同23.4%減、肉類が同34.3%減となった。
アジアは、輸出額が前年同月比2.6%減の3兆229億円で2カ月ぶりの減少。
輸入額は同1.8%増の2兆5,512億円で28カ月連続の増加となり、貿易収支は4,717億円の赤字、金額は14カ月連続の減少となった。輸出品目は、自動車が前年同月比148.6%増と大きく伸びたのに対し、鉄鋼が同15.3%減、プラスチックが同16.7%減。
輸入品目は、通信機が同71.1%増、原粗油が同35.9%増などとなっている。
中国は、輸出額が前年同月比7.1%減の9,954億円で7カ月連続の減少。
輸入額は同7.5%増の1兆2,696億円で2カ月連続で増え、貿易収支は2,742億円の赤字(2カ月連続)となった。
輸出品目は、自動車が前年同月比254.0%増と大幅に増加した一方、荷役機械が同53.6%減と数字を減らした。
輸入品目は、通信機が同94.9%増、自動車の部分品が同67.2%増となった。
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